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絵師金蔵、略して絵金。
もとは土佐藩家老桐間家の御用を勤める狩野派の絵師でしたが、贋作事件に巻き込まれ、城下追放となります。
野に下った絵金は叔母を頼りにこの赤岡の町に定住し、酒蔵をアトリエに絵を描きました。
[絵金蔵]では、町内に残された23枚の屏風絵を収蔵、保存しています。
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【展示室・1】 闇夜に開く極彩色の芝居絵
絵金が極彩色の泥絵の具と圧倒的な筆の勢いで描いたのは六尺四方、二曲一双の屏風絵。その修羅を描いた芝居絵の世界は、和蝋燭の灯に照らされ揺れめき、動き出さんばかりの迫力で見る者の心をわしづかみにしてしまいます。
絵金の屏風絵は、闇の中にあってこそ圧倒的な存在感と異彩を放つと言われています。[絵金蔵]では、絵金祭りの夜に倣って、展示室を薄暗くし、屏風絵をご覧頂けるようにしました。聞こえてくるのは、赤岡海岸の波の音です。
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【展示室・2】 年に一度の文化を守るための364日
まちに残っている23枚の屏風絵は、今まで町内各区で保管されていました。
しかし、年に一度とはいえ商家の軒先に長年晒されてきた絵には傷みが見られるようになってきています。そこで、この赤岡の文化と屏風絵を子々孫々に残していくための収蔵庫としてつくられたのが[絵金蔵]です。
でも、やっぱり本物もご覧頂きたい。壁に穴を開けて覗き見できるようにしました。常時2枚ずつの公開で、定期的に替えていきます。
毎月2枚、覗きにきてください。
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【展示室・3】 絵金の生涯の謎を紐解く資料室
絵金の謎に包まれた生涯を数々のエピソードとともにたどっていく資料室では、江戸時代末期に絵金が十年間に渡る放浪の末にこの町に辿り着き酒蔵をアトリエとして暮らした頃の赤岡の町を再現しています。
俗悪にして絢爛といわれる極彩色の屏風絵とはまったく違った白描画の魅力、泥絵と呼ばれる手法、残された品々を紐解きながら、六尺の巨漢で大酒飲みだったという絵金の風貌が浮かび上がってきます。
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[絵金蔵]平面図はこちら
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