「いばらの冠」は、昭和46年(1971年)夏、教区内の高校生が、キリストの名のもとに集まろうという主旨で発足しました。
 1回目は、徳島県東祖谷養護施設[つくし寮」で、高校生12名で始めてのワークキャンプが開催されました。
 2回目は、翌年に場所を移動して、高知県香美郡土佐山田町にある養護施設「博愛園」で、第1回博愛園ワークキャンプを行いました。たくさんの高校生や大学生も参加して、奉仕と遊びの大会となりました。
 養護施設での活動ということもあり、その後の人生を、福祉施設や修道の道に歩まれた人も多くいます。
  
 私は、2回目以降の第1回博愛園ワークキャンプ〜第4回の4回しか参加していませんが、その後も多くのいばかんの青年たちがワークキャンプを行っていました。
 そこで、せめてこれまで参加した人たちに、懐かしさを思い出していただきたいと思い、このページを作りました。
  
 カトリック高校生会といっても、博愛園の第1回ワークキャンプは多くの大学生が参加しました。かく言う私もそうでしたが。
 また、教区内の大会でしたが、聞きつけた県外の人たちも、多く参加してきました。
 ワークキャンプでは、内閣を組閣して総理大臣、大蔵大臣、外務大臣などをつくり、それぞれが役割を持って活動しました。自分が何大臣か覚えていますか。
 草刈などの労働は、午前と午後に2時間づつ行い、後は聖書研究や話し合い、また園との交歓会でのゲームやソフトボールなど、いろいろなプログラムがみっちりと詰まった1週間でした。
 このワークキャンプ中に、1日だけ園の子供達と一緒に、少し離れた手結海岸へ海水浴にも行きました。文集を見ると、最初の年は台風で雨の中で行ったみたいです。私の文には寒くて泳げなかったと書いていました。そして2年目は、からりと晴れた暑い海水浴で、大いに楽しんだと書いていました。
 
 文集の表紙と写真のいくつかを下記に載せましたので、見てください。そして、思い出を蘇らせてください。
 
第1回博愛園ワークキャンプ 1972年8月6日(日)〜12日(土) 〔7日間〕
テーマ 奉仕と連帯
 31名の高校生、大学生の男女、及び神学生、神父様が博愛園に集い、草刈などをして汗を流しました。
 園との交流もして、子供達と野球をしたり、手結海水浴場へ海水浴に行ったりしました。
第2回博愛園ワークキャンプ 1973年8月5日(日)〜11日(土) 〔7日間〕
    テーマ 奉仕と連帯とじっとがまん
 今回は、園の天井や壁のペンキ塗りをしました。
 また、初めて園からの参加者も加わりました。
第3回博愛園ワークキャンプ 1974年8月7日(水)〜13日(火) 〔7日間〕
  テーマ 能率と効果にこだわらず、共に味わおう汗、涙、喜び。
 今回は、園の廊下などの手すりのペンキ塗りをしました。
 写真の右側の2階の手すりの色は鮮やかでしょう。
第4回博愛園ワークキャンプ 1975年8月5日(火)〜11日(月) 〔7日間〕
テーマ 〜と一緒に生活する。
 今回は、始めに戻って、草刈をしました。
 
いばらの冠のメンバーは、「やすきくん」を知っていると思います。
2年前、若くして亡くなってしまいました。
「やすきくん」を偲んで、やすきのページを作りましたので、是非、訪れてください。