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3.思いつくままに・・・・・・
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2008年8月29日(金)
「小学生は先ず、『ボールを蹴る』技術を身に付けることです。」
今年も夏休みスクールを2回行いました。
暑い中、日中5日間スクールをするのも大変ですが、子供たちが日に日に基本が出来ていくのを感じると私も励まされます。
小学生がサッカーを始めますと、先ずしなくてはならない事が、『ボールを蹴る』事ですだと思います。他に『ボールを止める(受ける)』『ボールを運ぶ』などいろいろな事がありますが、まずしなくてはならない事が、『ボールを蹴る』技術を身に付けることです。
今の時代、4年生、5年生になってサッカーを始めた子は辛い時期を経験しなくてはなりません。
彼らは 1年生2年生の頃から始めた子たちにあらゆる面で先行され、なかなか仲間にしてもらえません。
彼らが決して運動能力や向上心において劣っていなくても、遅く始めたという事だけで劣等生扱いをしばらく受けなくてはなりません。それは基本的なことが出来ないからです。
チームの練習も先行する子たちのための練習になり勝ちですから、遅く始めた子たちには追いつく為の鍛錬の場がないとも言えます。
担当するコーチも後から入った子のために、元に戻って基本練習はそれ程してくれません。今の時代、遅くなってサッカーを始めた子たちには本当に辛い時代になっているのかもしれません。
こんな時代だけに、低学年も高学年もサッカーを始めたばかりの小学生は、先ず『ボールを蹴る』技術を身に付けることが大切になります。
しかし、わが国ではこの『ボールを蹴る』技術を極端に軽視しています。
しつかり 『ボールを蹴れる』 技術を身に付けることは早く習熟できる近道であり、選手として大成できる可能性を大きく高めると私は思います。
「ボールの芯を捉える」
ボール競技の真髄は「ボールの芯を捉えること」にあると思います。
野球であればバットでボールを打つ時のことです。
サッカーであれば足でボールを蹴る時のことであり、ボールを止める時のことでもあります。
その技量はどうすれば身に付くのか?
野球のイチローは小学校時代に毎日バッティングセンターに通って、100キロ近くのボールを限りなく打ったとか、俊足と強肩は別として彼の天才的なバッティングはこの練習で才能を磨いたのですね。
サッカーにおけるキックにもこのイチローのケースと同じことが言えます。丸いボールの芯を捉える才能を身に付けるためには徹底的にボールを蹴り込む事が必要です。自分の足とはいえ、数を蹴らないとこのボールの芯を捉える能力は身に付きません。
今日の子供から中学生・高校生の指導にはこのキックの才能を評価する風潮が欠落しています。
さらにしっかり指導できる指導者が少ないですね。
「サッカーは腕が使えないと大成出来ないスポーツです」
サッカーが他のスポーツと何が根本的に違うのかと言いますと、「片足で立ってするスポーツである」と言う事です。
ボールを「蹴る」にしても、「止める」にしても全て足で行いますから片方の足で立たなくてはなりません。
これがサッカーを他のスポーツと決定的に違う要素を持つスポーツにしていると私は思います。
今では私はサッカーをやっている人を見ると、「深くやって来た人」と、「ちょっとやって来た人」の違いが分ります。
ボールを触る時のバランスですね。
バランス良くボールを触る為には腕を左右に開かなくてはなりません。
片足で立つ為には腕が重要な役目をするのです。
サッカー選手が大成するかどうかの決め手は「腕の使い方である」と言う事が出来ます。
決して大層に言っているのではありません。
2006/12/7木
「スルーパス」は才能か?私は訓練すれば出来る技術だと考えます。
私のサッカー人生の中で見事なスルーパスを駆使する選手を上げるとすれば、まずは木村和司ですね。次に上げるとすればマリーニョです。日産サッカー部時代の選手が頭に浮かびます。
次に頭に浮かぶのが群馬時代の選手たちです。
出し手で旨かったのが木村哲昌・・・、受け手で旨かったのが村田教生・・・ですね。
日産時代の選手は今では世の中で定評がある名選手になっています。群馬時代の選手たちは何も定評はありませんが、木村・マリーニョに負けない素晴らしいプレーを表現する事が出来たと思っています。
私はサッカーの一人の指導者として「スルーパスは訓練すれば、出来る技術だ」と思っています。
原点は1981年のトヨタカップで見たジーコの3本のスルーパスですね。私が指導者になった年のことですが、当時は「才能のある選手は違うな!!!」と思って、国立競技場でフラメンゴ:リバプールの試合を観戦したのを思い出します。
大塚時代はここまで余裕はありませんでしたが、ヨーロッパ滞在、福岡滞在を経過して高崎での指導時には「スルーパスは訓練すれば出来る!!!」という境地に至っていました。
試行錯誤で行った群馬時代の指導ですが、今ではなかなかよくやったなぁ!と自負出来ています。
3年前から始めたスクールで小学生の低学年からこの概念の指導を始めています。低学年にはまだ無理ですが、高学年になると出来るようになってきます。ゴールデンエイジにたくさん刷り込む事だと考えています。
「走っている選手の前にボールを送れ!!」、ただこれだけの事ですが、これがスルーパスであり、キラーパスを生むセンスになると考えています。
上手な選手は生まれるのではなく、育てるのだと私は思っています。
2004/6/19 土曜日
「徳島県の高校サッカーへの提言・・その1」
今月2日に高校生のインターハイ予選を見て、少々きつい批判をしました。2〜3の父兄からは我が子を思うゆえのメールが届きました。残念ですが高校の指導者の方々からは反論はありませんでした。
今回は徳島の高校サッカーへの提言をします。少々偉そうですがお許し下さい。
私が最も不満に思うのは、どのチームにも「俺たちはこのようなサッカーをするんだ」という主張を感じない事です。どのチームともに共通なのは「この試合に勝てればいい」の一点にのみ全力になっているのを感じます。
私が求めるのは「どの様に攻めて得点を上げようとしているのか」ということです。守りは相手があり、思うようには行きませんが、攻撃はある程度自分たちが意図する事が出来ます。試合の全ての時間思うように攻撃は出来ませんが、試合時間の5分とか10分くらいは自分たちの意図が表現できるものです。意図している事があれば。
私なりのサッカーの「得点の概念は」(攻撃の概念は)
意図した攻撃からの得点・・・チーム総得点の1/3
SET−PLAYからの得点・・・チーム総得点の1/3
アクシデントでの得点・・・・・・チーム総得点の1/3
を理想としています。
説明が要りますね。この中で最も大切なのが意図した攻撃です。
意図した攻撃とは字の通り、自分たちのチームが意図する攻撃です。
サイドアタックとか、
スルーパスからとか、
簡単にドリブルの突破とかありますね。
相手がどこであれ、自分たちはこうするんだという攻撃です。
SET-PLAYはこのままでいいですね。CK,FK,スローインとかからの攻撃です。
アクシデントは1,2以外といったらいいでしょうか。相手のOWNゴールとか、です。
「勝てればいい」サッカーはある程度訓練されたレベルに行くと通用しません。意図した攻撃とどの様な攻撃にも対応できる守備をチームに備えなければ、全国大会の2回戦以上はあり得ません。
全国に通用した時期の市立高校には、チームの意図した攻撃がありました。
当時の選手は今は何人かが県内の高校の指導者になっていますが、思い出してください。
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