主人が天狗塚に行きたいらしい、前からずっと、、。
私の体力とひざでは無理だから・・と断りつづけてきたのだけれど、、（私も本当は行きたい）
きょうは行ける所まで、ということで、落合峠をガタゴトと越え、西山林道登山口に着いた。
登山口には高知ナンバーの車が一台のみ。
歩き始めから、苦しい。汗がポトポト。休憩が多い。４５分くらい歩いて、
１４７６ｍのコブに着き、おむすびを１個食べたら元気になった。（おなかがすいていたから
へばっていたのかな。）
笹原に出て、すばらしい祖谷山系を背にする頃には急登も気にならなくなる。
１時間で天狗峠。天狗塚のとんがりが見えて、うれしい。その右に広がる草原は牛の背だろう。
左手には三嶺までの縦走路、奥に剣山と次郎笈も見えて、また感激。
すごい、ここまでついに来たんだなあ。
ささっとおべんとうを食べ、主人に遅くても何分後に出発？と聞くと、５０分後に下山開始だという。
次女の夕食、塾の時間があるので、ゆっくりはしていられない。
でも、５０分あるなら、天狗のとんがりのふもとまで行ってみようと、写真を撮っている主人を
おいて、ひとりで歩き出す。コメツツジがいっぱいで、すばらしい景色。とんがりの真下で、
ここから登ろうか迷っていると、追いついてきた主人が「すぐだから、行け！」という。
急な道を登って、とうとう天狗塚の頂上を踏んだ。
記念写真を撮って、時間を気にしながらも、牛の背の方へ下りだしてしまった。
ここまできたらどうしても池を見てみたかった。
時間がないのと、もう池はすぐそばだという思いで、気がはやり、早足になる。
ヘロヘロの私のどこにこんな力が残っていたのか。
池は大きな水たまりくらいの水量で、みどりの苔にふちどられていた。
池には空の青いところと白い雲、岩が写っていたが、さかさ天狗は見られなかった。
水量が少なかったためかもしれない。色あざやかな苔がきれいだった。
帰りは、天狗塚に上がらずに北側のトラバース道を通った。
下りは苦手なので、２時間もかかって下りた。
車のところへつくころには筋肉痛。
疲れたけれど、とってもいい山歩きができた。こんどは牛の背まで行ってみたい。
天狗塚はいい。コメツツジがいっぱいだし、とんがりがかっこいいし、牛の背までの道も
ステキだし、三嶺までの縦走路も魅力的だし・・・。　
三嶺より好きになったかもしれない、と思った。