石墨山 1456m (2003.3.17)

川内まで高速で行き、唐岬の滝、石墨山、白猪の滝と寄る欲張った計画。

川内ICで降りて国道11号線から494号線に入り、白猪の滝を通過、唐岬の滝駐車場へ。
夏目漱石の句碑がある。「瀑五段 一段ごとの もみぢかな」
漱石が明治28年に、正岡子規が明治24年に白猪唐岬の滝を訪れ、俳句を詠んでいる。
唐岬の滝へはゆっくり歩いて20分。落差55m、何段かの岩にあたりながら流れ落ちる。
滝を見ていたら、1時間余り経っていた。

駐車場に戻り、石墨山に登りはじめる。登山口ではふきのとうを取りに来ていた人が、
親切にルート(分岐)気をつける箇所など教えてくださった。
30分ほどで、割石峠。高校の山小屋がある。ここの三叉路をまっすぐ行くと黒森峠、
石墨山へは右のルートをとる。杉林だが、杉がだいぶ切られている。展望がひらけて
いる所かもしれないが、ガスで真っ白。杉の木とでモノクロの世界。
このあと急坂が待っていた。国見山の防火帯くらいかと思っていたが、今までで
一番の急登だった。ふりかえると急勾配でこわい。雪が固まって滑りやすい所や、
雪が深く足が沈む所があり、木につかまりながらゆっくり登る。
登りきると笹原に出た。右に行くと白猪峠。左手に進みアップダウンを2度繰り返すと
大きな岩が。岩を越えないと先へはいけない。あったロープにつかまり慎重に越える。
少し歩くと山頂に着いた。天気予報では晴れだったが、天気の回復が遅く、山頂の
展望はゼロ。天気のいい日は石鎚がきれいに見えるそうだが。

下りの急坂ではアイゼンをつけて慎重におりた。
割石峠にさしかかるあたりで、お日様が照りはじめ、山々が少し見えた。
山で苦戦した後、白猪の滝に寄り、おいわさんのHPで情報をもらった「花」にも
会う事ができた。

いつも思うことだが、私たちは山を歩かせてもらっている。
いいお天気の時ばかりではないが、どんな天気でも受け入れ、自然にふれることの
できる幸せを感じている。

登山口まで  車2時間15分
登り      2時間25分
下り      1時間40分

唐岬の滝↑上部 ↓下部

唐岬の滝全容
(段がお気に入り)

←行き 割石峠付近 ↑帰り

岩を越える

白猪の滝(結氷した様を見てみたい)

ユキワリイチゲ
 (つぼみ)

(石墨山)