石鎚山 (2005.10.10)

久しぶりに山に行けることになった。私は山ならどこでも良かった、行けるだけでうれしい。
主人が決めた計画は、「夜11時出発、午前2時土小屋着、2時半石鎚へ登山開始」だった。
このごろ運動不足で、体重オーバーで、ひざの痛みがあるし、寝不足で歩くなんて、私には無理!
と訴えたが、結局従うことになった。

土小屋は車がいっぱい、宿泊の人が多いらしい。ヘッドランプをつけて登山準備中の人もいる。
私達も準備して2時40分に出発。うっすらとガスがかかっているが、前が見えないほどではない。
暗闇の中、登山道に注意をはらって、黙々と歩く。10人くらいの人と前後して歩き、2時間で弥山着。

途中は寒さを感じなかったが、さすがに頂上は風が強く、さむい。綿入れのジャケットを着たが、汗で
ぬれたシャツがつめたくて、気温より寒く感じる。
頂上にはすでに15人くらいの人が三脚をたててかまえている。三脚なしの人もあわせると、30人以上
いるだろう。まだまっくらなのに、すごい人。小屋泊まりの人も出てきて、6時ころには50人以上は
いたように思う。
星がいっぱいでていたし、天狗岳もたしかに見えていたので、期待しながら、三脚を立てた場所でひたすら
じっと待つ。私達のははずかしいくらい小さな三脚と小さなカメラ。
だんだん雲が多くなって、瓶ヶ森も全然見えなくなり、期待していた朝焼けはなし。
ドラマチックな朝はいつまで待っても来なかった。真っ白の世界。

天狗岳でも姿をあらわしてくれないかと、待機していた大勢の人の願いがとどいたのか、ガスはすうーっ
とひいて、天狗岳が姿をあらわす。みごとな紅葉。でも赤が足りない、お日様が北壁にあたって赤く照ら
してくれればどんなにいいか、、と思っていると、一瞬、かあぁーっとお日様がさし、朝露にぬれたはっぱが
きらりとひかり、北壁がまぶしく照らされる。
えー、どうしよう、どうやって撮ったらいいのー、と思っている中、まわりのカメラマンのシャッターの連続音
が、そこらじゅうから、聞こえる。私も撮らなくちゃ、このチャンスは一度きり。
(とりあえず撮った写真は光がはいりすぎたり、変な光が写っていたりして、一枚もいいのがなかった。)

2時間くらいその場所でいたが、あとはずっとうすぐもりのまま。
いっぱいいたカメラマンはいつのまにか、いなくなっていた。いつもの頂上の様子にもどっていた。
撮影をやめ、頂上小屋でお味噌汁を注文して、作ってきたおべんとうを食べる。あったかいお味噌汁が
とてもありがたかった。
8時半に下山開始。たくさんの人が次から次へと上がってくる。今日は祝日で紅葉シーズンだから
人が多いなあ。

写真の出来はともかく、無事下山できて、やれやれ、と思って帰り支度をしていると、お隣の車のお人が
ネット界のタレントさんのエントツ山さんにとっても似ている、思いきっておききすると、エントツ山さんと
サマンサさんだった。(偶然の出会いに感謝です!出発時におひきとめしてすみません。)
11時に土小屋を出発し、しらさ山荘でおそばを食べ、瓶ヶ森駐車場で仮眠して、無事帰宅。

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