石鎚山 (2004.10.5)

少し紅葉には早いかもしれないが、石鎚に行こうということになった。
だが、台風の被害で、高速は一部通れないし、R194も通行止。
愛媛の方から、石鎚スカイラインなら大丈夫、と情報をいただいたので、そのルートで、
と思ったのだが、石鎚スカイラインは夜間通行止めで、朝7時にならないとゲートが
開かないので、それでは頂上で朝日が見れない、と主人が言う。夜のうちに土小屋に
行けるルートを探す。
遠回り覚悟で、大豊IC〜さめうら沿い(17号線)〜R194〜瓶ヶ森林道〜土小屋へ。

夕方5時に出発。高知道立川SAでおいしい立川そばを食べる。急に決まった高知経由
だけれど、このおいしいおそばが食べれて、とりあえずうれしい。
大豊で高速をおりて、R439〜17号線でR194をめざす。大川村の土砂崩れによる
道路崩落は痛々しい。上から崩れてきた土砂が道路をまたぎ、ガードレールをも
押し倒して、まだ下に崩れ落ちている。そういう悲惨な場所を何箇所も見た。
道はとりあえずなんとか通れるようになっているが、ここまで片付けるのはたいへんな
ことだっただろう。被害にあわれた方はほんとうにお気の毒だ。
R194にでて、新寒風山トンネル方面へ。
途中道の駅木の香に寄ってお風呂へ入る。
瓶ヶ森林道を通って土小屋に着いたのは夜10時半になっていた。小雨が降っている
携帯の目覚ましを2時にセットして、仮眠。。
だが、寒さで早めに目が覚めて、ごぞごぞと寒さをまぎらわせながら、準備をする。

依然として、外は雨とガス。
ここまでくると、雨でも登るしかない、とカッパを着て3時に出発。
ヘッドランプで照らしても視界がきかない。前を歩く私はいきなり道をまちがえて、登山道に
入らずに車道を行き過ぎていた。引き返して登山道に入る。
ゆっくりゆっくり道をたどる。前へ進むのみ。ガスがのいてくれれば、もっと歩きやすいのに。
暗さのせいか、成就小屋までが遠く感じられ、実際に時間も2時間もかかってしまった。
2の鎖、3の鎖は巻き道の方を行く。危なかったはしごを渡している道はりっぱな鉄階段に
なっていた。仕事で道をなおしていたOさんの話では月曜日から金曜日まで、3の鎖小屋に
泊まって、風呂なしの生活をし、週末に家に帰っていたそうだ。たいへんだったろうと思う。
雨とガスの中、白い朝がきて、6時にやっと弥山に着いた。

頂上社では朝のお勤めがはじまっていて、宿泊者らしき人も中にいた。
天狗岳はまったく見えず、ご来光どころではない状態。
頂上山荘には無料休憩所があり、そこで、あめ湯を注文して、もってきたパンとで朝食。
宿の山本さんや宿泊者の方とお話をしたりして、ゆっくりさせてもらった。
主人がうたたねをしはじめたので、疲れているんだろうなと思って、ぼおーと待つ。
2時間半も休憩所でおじゃました後、天狗岳の方に少し降りて、雨の中の紅葉を撮ってから
下山することにした。

ガスの中の紅葉もまたいい、2年前も雨の中の紅葉だったが、今年のほうが少し色づきが
遅いようだ。赤も少ないように思う。
天狗岳には私はこわくて行けないので、鎖でおりて平坦になったところで、ゆっくりする。
カメラのためにさしていた傘が風で飛ばされかけた。手もかじかんできた、寒い。
もう降りたいなぁ、と思っているうち、ガスが晴れてきた。
依然雨は降っているが、またカメラを出して写しはじめる。
瓶ヶ森、成就社方面、二の森方面、まわりが見えはじめてうれしい。
おきまりの天狗岳の姿も写した。朝日があたったなら、どんなにきれいだろう。
が、天狗岳が見えただけで、十分、ぜいたくは言わない。
なかなか帰ってこない主人を待っていると、早や11時になっていた。

早く下山しなければ、と思ったのに、弥山下のナンゴクミネカエデなどの、すばらしい紅葉に
何度も足が止まる。成就小屋までオレンジ系の紅葉を楽しんだ。
まだ下りてこない主人を待って、成就小屋から、目の前に広がる瓶をひとり占め気分。
登りは真っ暗だっただけに、下りはゆっくりと景色を楽しみながら、ゆっくりと下りた。
下から上がっている人にたくさん出合ったが、皆頂上山荘泊まりらしかった。夕日と朝日を
見れてうらやましいなぁ。。

途中、すばらしいブナの黄葉にも感動。
でもあと2kmの標識のところで、ひざが痛み始め、かばいながら、なんとか下山。
帰りはまた大豊まわりで。運転手さん、お疲れ様、感謝の25時間。

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