平成 9年第4回(12月)定例会 12月12日 05号
 議会議事録より

◆22番(鎌田基志君) お許しをいただきまして、一般質問をさせていただきます。さきの質問と重複する点もありますが、お許しをいただき、市長の明快な答弁を期待するものであります。
 それでは、まず最初に、広域都市圏スポーツ交流についてお伺いいたします。
 東瀬戸内海沿岸都市協議会が昭和47年に組織され、現在、高松市を初め岡山市・倉敷市・玉野市・笠岡市・備前市・総社市・丸亀市・坂出市・観音寺市及び善通寺市の11市で構成されております。この協議会では、昭和61年に市民交流事業を積極的に進めることを目的にスポーツ交流部会が設置され、ジュニアサッカーと家庭婦人バレーボール大会が各市持ち回りで開催され、今年度はジュニアサッカーが高松市で、家庭婦人バレーボールは玉野市で開催される運びとなっているようであります。
 また、鳥取県から高知県までの高速道路の整備に伴い、沿線の25市により西日本中央連携軸沿線都市連携推進協議会が昨年設立されて、本年3月1日・2日の両日、中四国横断サイクルキャンペーンラリー「ツール・ド・中四(なかよし)ライン」を実施し、本市でも早朝から、市長を初め大勢の市民等が本庁舎前の市民広場に集まり、このキャンペーンラリーの一行を出迎え、岡山−米子線の完成を祝ったようであります。
 今後、島根・鳥取・岡山・香川・高知の各県の諸都市が、それぞれの個性や資質を生かしながら各種分野での交流と連携に取り組み、新しい広域交流圏づくりに資することは、まことに有意義なことと考えます。
 このような状況の中で、民間レベルでのスポーツ交流として、松江バレーボール協会と高松市バレーボール協会の努力によって、昨年から家庭婦人バレーボール交流大会を開催し、昨年の第1回大会は、本市の太田南地区体育協会と木太地区体育協会の2チーム、総勢30人が松江市に招待され、歓迎レセプションや試合を通じて、両市の家庭婦人バレーボールの選手たちは交流と連携を図り、貴重な体験をされたようであります。ことしの第2回大会は、高松市バレーボール協会が松江市の家庭婦人バレーボールチームを招待し、去る11月23日・24日の両日、交流試合等を通して両市の交流と親睦が大いに図られたと伺っております。
 御承知のとおり、この大会は、中国横断自動車道の開通などを機に、活発化している山陰と四国の交流を市民スポーツで盛り上げようという試みで、今後、両市で定期開催する計画のようであります。
 私といたしましては、両県都で西日本中央連携軸沿線都市間交流事業の一環として、両市のバレーボール協会がスポーツ交流のパイオニアとして交流事業を実践し、大成功をおさめたことは、改めてスポーツの持つ意味や役割について再認識いたした次第であります。
 そこで、お伺いいたしますが、このようなスポーツ交流が拡大発展するため、今後どのように取り組んでいかれるのか、お考えをお聞かせください。
 また、本市の体育協会には、バレーボール協会を初め26の協会・連盟が加盟しており、今後も各種スポーツ交流の大会が開催されることが予想されますが、これらスポーツ大会の開催には相当な経費が必要と思われますことから、本市としての支援策についてどのように考えておられるのか、御所見をお伺いいたします。
 次に、競輪事業についてお伺いいたします。
 競輪事業は、我が国における機械工業や輸出の振興、さらには、福祉やスポーツなど公益の増進に大いに寄与してきたところであり、また、本市を初め競輪施行地の自治体においては、その収益の一部が地方財政に活用されているほか、雇用対策面においても、臨時従事員、自転車協議会など関係者の就業数等にかんがみますと、地元経済にかなりの影響を与えております。
 しかしながら、近年における競輪の売上額は、バブル経済崩壊後、不況の風をまともに受け、また、ウインズ高松の進出、さらには、丸亀ボートなど他の公営競技との競合も激化し、ここ数年、凋落傾向が続いておるという、まことに憂うべき状況に陥っております。
 このような状況を呈した原因は、単に好・不景気という要因のみではなく、競輪場における施設改善のおくれや、また、ファンサービスの向上と競輪のイメージを、よくしていこうとする努力など、他の公営競技との競合に競り勝つ積極的な事業展開が、やや不十分であったことに起因しているのではないかと考える次第であります。
 そこで、お伺いしますが、本市におきましては、売り上げ減少化の歯どめ策として、本年3月、車番制投票制度を導入いたしましたが、その効果はあらわれているものなのか。最近の売り上げ状況とあわせて、今後における売り上げ向上策について御所見をお示しください。
 また、車券売り上げが低迷している今日、経営のスリム化など簡素・合理化を図り、経費節減にも努めなければならないと存じますが、今後の対応策をお示しください。
 次に、特別競輪の誘致についてお伺いをいたします。
 観音寺競輪では、先日、ふるさとダービーが開催され、開催4日間における売上額は、全国37カ所で場外発売されたこともあり、実に225億円にも上りました。また、観音寺競輪では、このふるさとダービーの開催効果が、今年度初めころから徐々にあらわれ、通常開催の売上額も四国の他場の伸び悩みをしり目に、かなりの売り上げを示していると仄聞いたしております。
 本市におきましても、過去3回、オールスター競輪を開催し、売り上げ面でかなりの数字を残しており、また、その開催を契機とし、新規ファンの増加など競輪事業全般にわたる効果を上げておるところであります。
 観音寺における、ふるさとダービーの開催を見ますと、その受け入れ態勢として選手宿舎や管理棟を新たに整備しておりますし、また、特別観覧席もグレードの高い立派な施設を建てるなど、施設整備の面でかなり思い切った投資もしているようでありますが、そのような積極的な姿勢が評価され、今回の、ふるさとダービーの開催につながったと聞いております。
 競輪事業が低迷している現在、各競輪場は特別競輪の開催を希望しているようでありますが、本市としても、競輪事業の安定的発展を図るのであれば、将来を見通した設備投資も行い、近いうちに、ぜひ特別競輪を誘致していただきたいと願うものであります。
 仄聞するところ、市長も特別競輪の誘致に向け、かなり力を入れているようで、先般も小倉の競輪祭を日帰りで視察し、誘致の陳情に行かれたようでありますが、そこで、お伺いいたします。
 まず、特別競輪の開催地はどのように決められているのか。
 また、本市における特別競輪の誘致の見通しについて、市長の御所見をお示しください。
 次に、高松市都市計画マスタープランと新しい総合計画の中での山田地区の位置づけについてお伺いいたします。
 高松市都市計画マスタープランが、さきに本市の都市計画審議会で承認されており、市内都市計画区域を五つの地域に分け、それぞれの地域の町づくりの方向が示されております。
 都心地域は「環瀬戸内圏から人が集まり、にぎわい溢れるストリートタウン」、南部地域は「にぎわいわきあがるインテリジェントパークタウン」、東部地域は「緑の回廊を育くむ交流タウン」、南西部地域は「香東川に開かれたリバータウン」、西部地域は「瀬戸内の景色と共に歩む海浜タウン」、それぞれ市民に夢とロマンを与えるすばらしい計画であります。財政状況の厳しい中ではありますが、目標年次2015年に向けて、ぜひとも実現できるよう期待するものであります。
 そこでまず、高松市都市計画マスタープランの実現に向けた市長の決意のほどをお聞かせください。
 また、本市の人口は、昭和63年以降ほぼ33万人の横ばい状況でありますが、このマスタープランでは2000年に約34万人、2015年に約35万人と大変寂しい人口予想となっております。しかも、これは太田第2土地区画整理事業区域内における約1万3,000人増、新市街地候補地として設定された林・一宮地区での約6,000人増、合わせて約1万9,000人増を見込んでの35万人であります。
 一方、本市に隣接する8町の状況を見ますと、特に国分寺・香川・綾南・牟礼・三木の5町での人口増加は顕著であり、本市からの人口流出が大きいものと考えざるを得ません。
 市長は本市人口の伸び悩む状況をどのように認識しておられるのか、お聞かせください。
 ところで、高松市でありながら山田地区と男木・女木両島については、都市計画マスタープランの対象地域から除外されております。もちろん、都市計画区域外であることから当然でありますものの、町づくりの進まない山田地区の現状にかんがみれば早急な対応が強く求められます。山田地区に隣接する香川町や三木町の発展は目をみはるものがあり、一方、昭和41年に高松市に合併した山田地区は、合併したがために開発が停滞しているのではないかとの思いが山田地区住民には多いのであります。
 そこで、お尋ねいたします。
 さきの代表質問にもありましたように、新たな総合計画の基本構想は2000年に作成されますが、この総合計画に山田地区をどのように位置づけされようと考えているのか。
 また、人口わずか6%の山田地区住民に夢とロマンをもたらす具体的な取り組みについてお示しをいただきたいと思います。
 また、町づくりの進まない山田地区ではありますが、一方では、無秩序な乱開発の進む現状は、まことに遺憾であります。農地転用に関する規制は非常に緩やかであり、先日来、私は、ごみ置き場の問題で、いろいろと相談を受けております。例えば、新しくできた団地に、ごみステーションがないために、水路の上に、ごみ箱を乗せたり、道路の端に置いたりなどと、古くからの住民と新しい住民との間で種々問題が起きております。
 また、新しい住民からは、消防自動車や救急車両が入れない狭い道路、幼児・児童の遊び場や緑地もない状況から、これが県都で30万都市なのか、高松市の町づくりは信じられないほどお粗末な取り組みだなどといった声が聞かれます。
 私は、この問題について、過去2度ほど質問させていただきましたが、再度お尋ねをいたします。
 山田地区における無秩序な宅地開発の現状を、市長はどのように受けとめておられるのか。
 また、山田地区を対象とした開発指導要綱の策定に向けた取り組み状況をお示しいただきたいと思います。
 町づくりには、市長、あなたの強いリーダーシップが求められるのであります。本市における均衡ある町づくりが進展できますよう、市長の明確な答弁を期待いたしまして、私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。