「あの日のままに」

作詩 作曲 尚
PHOTO "DAY IN THE LIFE" By keita





 
 


季節が変わるように

人の心も変わってしまうのだろうか

永遠の誓いをたてたはずなのに

あんなに愛していたはずなのに

ほんの小さな出来心は

二度と埋めることのできない溝を作ってしまった

全ては自分の過ち

ひとときの夢は

永遠の悪夢と変わる

もし、あの日に戻れることができるなら



−あの日のままに−


光モニター 

何も聞こえず

見つめる僕を 

白く照らして






冷たい風が  

部屋を吹き抜け

今はひとりと 

告げていくように





愛していると言った僕に

君は黙って頷いた

君を抱きしめ君を感じた

あの日の想いを忘れた僕は

君を失い初めて知った

君が僕の全てと

戻れない


僕の言葉は
 
君に届かず

君の心が
  
僕に見えない






流れる人波
  
溢れる言葉

伝える気持ち
 
信じる心






見つめる瞳に
 
交わす言葉も

作った笑顔
  
むなしさだけが







あの日のままに二人もしも、

変わることなくいられたなら

誓いをたてたこの場所に

帰ることができるなら

過ぎた時間が二人を遠く

離して戻せない

あの日のように




さよならだけを
 
君は残して

振り向かずに
 
部屋を出ていった





2002.9
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