第3章 弱視者の見え方とサポート方法



 一般に視覚障害と聞くと、全く見えない人を思いうかべることが多いかもしれませんが、視障者のうちの3分の2は、ある程度視力を有する、いわゆる「弱視」といわれる人です。
 また、視覚に何らかの障害があっても、身体障害者手帳を持たない人などを合わせると、その数は百万人いるともいわれています。つまり、弱視者は視覚障害者の大多数なのです。
 視力が同じ0.1といっても、目の病気によっては、生活や行動に役立つ見え方が大きく違います。ここでは、弱視者の見え方の概略と、登山の場面でサポーター、弱視者それぞれが気をつけたい点について説明します。


1.弱視者サポートの基本形



2.弱視者の見え方のいろいろ


2−1.視野の障害


2−2.明るさや暗さに関する障害


2−3.視力の障害


2−4.色の見え方の障害


2−5.その他


3.弱視者の心


 お互い、あまり「見える」とか「見えない」などということばかりを気にせず、なにげなく関わり合えたらいいですね。
 弱視者の中には、自分からは目のことを言いださない人や、あまり見えていなくても、見えるふりをして話を合わせてしまうというケースもあります。
 しかし、山では一瞬の油断が事故につながることもあります。サポーターを信頼して、弱視者はできるだけ自分の見え方を理解してもらうように努力をしてもらいたいと思います。
 また、晴眼者のように「見える」という経験がないため、自分がどのくらい見えにくいのかということをうまく説明できない弱視者も多くいます。サポーターを信頼していないから、見え方を伝えなかったということばかりではありませんので、サポーター側も誤解しないようにしましょう。
 安全のために、また、一緒に楽しく過ごすためにもペアリングの際、ミーティングにしっかりと時間をかけ、ポレポレとお互い理解を深めていくようにしましょう。