『皿ヶ嶺山行報告』

お花畑と雷鳥(西穂高岳)

 7月27、28日と北アルプスの西穂高岳(2908m)に登ってきました。
 なんとテント一泊、行き帰りが夜通しの運転という超ハードスケジュールでしたが、天気も良く大満足で帰ってきました。
 FBIRDのオフに誘われたついでに山に登ろうと源気くんとNさんに声を掛け26日夜、高知を出発。例によって私の見通し甘さからNさんを瀬戸大橋の近くのJRの駅に待たせてしまいました。ですが、それ以外は取り立てて問題もなく朝8時ころ上高地に到着。
 早速一緒に登ってくれる寒紅梅さんに無線で連絡を取ると、なんと朝から温泉につかるというので脱衣場にいるとの事でした。現在地を聞いてから河童橋に向かい、そこのトイレで朝の用事を済まそうと個室に入ってズボンを下ろしたところに、「JG5B**。こちらJK1***です。どうぞ」と無線が入ってきました。ありゃ、これは仇を討たれたな、と思いながら無線を終え、本来の用事を済ませて外に出ると何人の人が扉の前に待っていました。個室の中からぶつぶつ声が聞こえるので、「こいつ、何をしてるんだ」と思った事でしょう。あー。ハズカシい。
 ホテルのロビーで寒紅梅さんやFBIRDのそうそうたるメンバーに会い、話をしていると、キャビンが空いているので今夜一緒に小梨平で泊まらないか、と花水木さんの誘惑。美人の誘いに弱い私は大いに心が動いたのですが、さすが源気くんやNさんは「うん」とは言わないので予定通り西穂高に登ることになりました。

 出発は予定の時間より早かったのですが、今回は超満員の山小屋を避けてテントになったのでゆとりを見て早速出発しました。梓川から分かれると聞いたような鳥の声聞こえてきましたが、なかなか思い出せません。どうもまだ脳味噌は眠っているようです。キビタキだと思い出したのはだいぶん経ってからでした。
 途中、上から降りてくる団体を避けながらえっちらおっちら登ったのですが寝不足などでバテてしまい、西穂高のテント場に着いたのは倍くらい時間が掛かった午後3時ころでした。予定より早く出発したのは大正解、というか予定の時間に出発していたらどうなった事でしょう。
 さっそくビールを買って、テントを張るのももどかしく乾杯。うっ、旨い。しかし、これがいけません。疲れた体と寝不足の頭はもう何もする気力を失せてしまって、ようやく作った夕食でしたが、私の妻などは口にもせずに寝てしまいました。一応、夜の為に酒も少し持って上がったのですが、これもザックの底にしまい込んだままザックの肥やしになっていました。とばっちりを受けて早々に寝ることなった寒紅梅さん、すみません。
     zzzzzz...

 翌28日、快晴。さすがに3時過ぎには目を覚ましてしまったので、4時からごそごそと動きだし朝食になりました。ふと見ると源気くんが朝からビールを飲んでいます。持ってきた時にビールの蓋が気圧のせいで開いてしまっていたのだそうです(ホントかな)。いいなと思いながら修行の足りていない私はぐっと我慢。
 6時前、西穂高に向かって歩き出しました。気持ちの良い朝です。夜明け前にはアカハラの声も聞こえていました。いまはカヤクグリやルリビタキの声が送ってくれています。ハイマツの道を少し登ると笠ケ岳がどっしりとした姿を見せてくれていて、ハイマツをかすめるようにホシガラスも飛んでいました。ハクサンイチゲ、コケモモなどの花も咲いてる道は源気くんにも問題ないようで、順調に独標に到着。
 ここからは念のためザイルを出して独標の下りを確保。しかしあまり必要が無かったような気もします。でもせっかく持って行ったのだからという事で何度かは使いました。源気くんには迷惑だったかもしれませんね。
 独標の先で小休止していると誰かの「何かいる」という声に振り返ると、ミヤマダイコンソウの黄色のお花畑に何かが動いています。双眼鏡で覗いてみるとライチョウでした。おっと、可愛い雛もいます。まるで公園で子供を遊ばす母親と子供のよう。カメラを持って来なかった事がつくづく悔やまれます。一眼レフは重いので持って来なかったし、コンパクトカメラは車に忘れるし。トホホ
 初めて見るライチョウに余韻を残しながら、イワギキョウの咲く道をたどってほぼコースタイムどおりの時間で西穂高の頂上に着きました。
 槍ケ岳が屹立した穂先を誇っています。八ケ岳の山塊も遠望出来ます。振り返れば焼岳な荒々しい山肌が威容を誇り、そして向こうには乗鞍岳。御嶽の頂も乗鞍に隠れるようにして見えています。眼下の岳沢の谷には赤い屋根のヒュッテが、そして眼前には奥穂高に続く岩稜が「さあ来い!」とでも言うように迫っています。

 私にとっては何度目かの頂上です。しかし今回「ポレポレ」の源気くんやNさんそして妻と登る初めての北アルプス。感慨もひとしおでした。上高地で誘惑に負けなかった源気くんありがとう。お陰で念願のライチョウにも遭えました。サポートしてくれた寒紅梅さん、Nさんありがとう。そして妻にも

  メンバー  源気くん   (ポレポレ山楽会)
        Nさん    (ポレポレ山楽会)
        寒紅梅さん   (上高地合流)
        とうくろう   (ポレポレ山楽会)
        とうくろうの妻 (ポレポレ山楽会)

                   高橋 (とうくろう) 記


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