期日
2010年の成績(入賞のみ)
1 1月9日

〜1月11日

『平成22年昇龍旗争奪全国選抜少年剣道大会』

祝 優勝    野市スポ少剣(中団体)

祝 敢闘賞  野市スポ少剣(小団体:ベスト8

祝 入賞    田崎君(小5個人:第3位)

 1月9日(土)〜11日(月)にかけて、水島緑地福田公園体育館( 倉敷市 )で開催された『平成22年昇龍旗争奪全国選抜少年剣道大会』で、当部の中学生チームがとうとうやってくれました。これまでベスト8が最高だった同部門で、見事初優勝を成し遂げました。小学生の部でも、非常に厳しいブロックでしたが、多くの強豪チームに競り勝ち、ベスト8に勝ち上がり、敢闘賞を受賞しました。また個人戦でも、主将の田?君が小学5年生の部で第3位に入り、大健闘でした。

 ご存知のとおり、本大会は、夏の全国大会(日本武道館)に匹敵するぐらいレベルの高い、そして参加人数の多い大会で、“冬の全国大会”という位置付けをされているものです。小・中学生ともに全試合1本勝負で行われるのも本大会の特徴で、今年は、北は関東・北陸から南は九州沖縄まで国内各地から、低学年120、小学生176、中学生152、合計448チーム2000名を超える小・中学生剣士が参加し、盛大な大会なりました。

 まずは、中学団体の部からご報告します。選手名簿の提出は当日の試合直前となっており、オーダーを自由に考えられるところもこの大会の特徴です。初戦こそ危なげなく勝ちましたが、その後は接戦の連続でした。2回戦では1−0とリードしておきながら大将戦で追いつかれ、1−1の代表戦となり、いきなり苦戦しました。ここは、大将:福本君が相手の攻めを何とかこらえて引き胴を決めて勝ちました。3回戦では3−2、4回戦のブロック決勝は2−1、とどちらも副将戦で勝負を決めることができました。いよいよ決勝トーナメント(準々決勝)となりました。ここでは、先鋒:佃君、次鋒:宇賀(映)君が連勝し、早めに勝負が決まるかなと思いきや、中堅戦を落としてしまい、副将戦で引き分けて、2−1のまま大将戦になりました。ここでも、大将:福本君が落ち着いて相手の技をしのいで、引き分けて勝つことができました。

準決勝では、先鋒:佃君の見事な先制攻撃が功を奏し、開始数秒で面を決めて勝つことができました。相手の先鋒も常にポイントをあげていた選手だけに、この一戦が非常に大きかったと思いました。その後、一進一退の攻防が続き、2−2の大将戦となりましたが、最後は福本君が見事な面を決めて勝ち、決勝戦進出となりました。

 決勝戦は、低学年・高学年・中学生という順で1つのコートで行われました。選手たちには、試合の待ち時間の中で、「緊張するかもしれんけど、このドキドキはここに残った者にしかわからんことやき、それを楽しむばあにやろう」と話していましたが、監督の私自身も久しぶりにドキドキの緊張感を味わうことができました。その大事な先鋒戦では、相手に面を決められ、先手を取ることができませんでした。相手チームに流れが傾きかけたところでしたが、次鋒:宇賀(映)君がよく踏ん張りました。途中、何本か惜しい技もあり、優勢の状態で引き分けて、中堅戦につなぎました。中堅:西内君も押し気味に試合を進めて引き分けたので、接戦のまま後半につなぐことができました。副将戦では、1人だけの中学2年生の宇賀(泰)君が積極的に攻めて、相手の技の起こりをとらえて面を決め、1−1のタイにして大将につなぎました。この日、3度目の勝負どころを迎えた福本君でしたが、疲れも見せず、積極的に攻めて思いきりのいい技を出し、開始早々から押し気味に試合を進めました。ただ相手選手も大会屈指の強豪選手であり、そう簡単には打たしてくれません。そして、試合も後半になったあたりで、相手が引き胴に退いたところに思いきりよく面に跳び込み、それが見事に決まり、優勝が決定しました。終わりの礼を済ませた後に、相手チームのところに行き、挨拶をすることができました。これは、決勝戦に残ったチームしかできないことであり、貴重な経験となりました。

 中学3年生は、9月下旬に中学校の部活を引退し、10月から受験勉強の合間をぬって週1回の稽古を積み重ねてきましたが、稽古量が足らない分、各選手が自分なりに工夫して試合に臨んだ結果だと思います。中学3年生は、小学3年生からこの大会に出場しており、小学4年の時には、低学年の部で第3位に入賞していますが、最後の最後でそれを上回る結果を出すことができました。福本君が出した面技は、当部がずっと練習してきた技であり、その面技で優勝を決めてくれたことは、非常に嬉しいことでした。

 続いて、小学生団体の部です。今年ほど、組み合わせが厳しい年はないくらい、非常に厳しいブロックにいました。初戦こそ3−0で勝ちましたが、2回戦では関東の強豪チームと対戦し、大きな山場となりました。ここでは、先鋒:今西君が引き面を決めて勝ち、流れをこちらに持ってくることができました。その後の4人が何とか引き分けて、1−0で勝ちました。続く3回戦では、中堅〜大将が三連勝して勝負を決めました。圧巻は、4回戦です。相手チームは、近年かなりの実力をつけてきているチームでしたが、先鋒戦を引き分けて、うちの負けパターンかと思っていたところで、次鋒:恵美須君が見事な面を決め、流れをこちらに持ってきてくれました。その後は一進一退の展開となり、代表戦にもつれ込みました。代表戦には、先鋒:今西君が出ましたが、相手も長身で技のスピードも小学生離れしており、正直やばいと思っていました。しかし、ここでも見事な面を打ち込み、ブロック決勝への進みました。ブロック決勝では、福岡の強豪チームとの対戦となりましたが、先鋒:今西君、副将:田崎君が勝ち、同部門で初のベスト8入りを果たしました。今年は、ここから上位の試合は再度組み合わせ抽選を行うルールになっており、大将:浜渦君がひきましたが、初戦で京都の強豪チームとの対戦となりました。この前の久枝大会(愛媛)で負けている借りを返すように選手に伝えて送り出しましたが、結果的には0−2で敗れてしまいました。ただ、ベスト8(敢闘賞)の成績は素晴らしいもので、大いに自信にしてほしいと思います。

 一方、個人戦では、小学5年の部(240名参加)で田崎君が大健闘を見せてくれました。前日の団体戦の時の好調さをキープしており、よく攻め込んでの面がきれいに決まっていました。当部では、平成19年大会で第2位(宇賀(映):小6)、第3位(宇賀(俊):中2・3)と2回の入賞経験がありますが、それに続くいい結果となりました。