期日
2006年の成績(入賞のみ)
1 1月15日

『第28回香北町小中学生剣道錬成大会』

祝  優勝   野市少剣(小学団体)

祝  優勝   宇賀(泰)君(小学3・4年個人)
祝  優勝   浜渦君(小学1・2年個人)
 〜第3位:松原君(小学3・4年個人)・今西君(小学1・2年個人)〜

上記の大会が1月15日(日)に香北体育センターで開催され、香美郡内をはじめ、高知市、土佐町などから13チーム約100名の選手が参加しました。本大会は、3月に香北町が町村合併するため、今回が最後の開催となりましたが、小学団体の部で野市少剣チームが優勝を果たし、見事3連覇を成し遂げました。

また個人の部でも、小学3・4年の部で宇賀(泰)君が優勝、松原君が第3位、小学1・2年の部で浜渦君が優勝、今西君が第3位に入賞しました。前々回のような全部門制覇とはいきませんでしたが、どんな小さな大会でも優勝は1チーム(人)です。勝てる試合に確実に勝っていくことが栄光への道筋です。そういう意味で、今回の優勝は4月からの新年度に向けていい材料になったのではないかと思います。

一方、本大会では、中学生の部も開催され、野市少剣の卒業生たちも活躍しました。男子個人の部では、宇賀(俊)君が第2位、団体でも野市中学校が第2位となり、小学生の後輩たちに活躍する姿を見せることができました。県内の中学校では、明徳義塾中学校が1歩も2歩も抜けている感じですが、これから夏の総体に向けてスピードとパワーを身につけて、よりしぶとい勝負ができるようにがんばってほしいと思います。

また、夜はほぼ全員の部員が集まって新年会を開くことができました。団体優勝したこともあり、楽しい祝賀会ともなりました。準備や片付けにお手伝いいただいた保護者の皆さん、ご協力ありがとうございました。新入生もスピーチを上手にできていました。野市少剣の部員として自覚を持って、これからもがんばってほしいと思います。今後ともどうかよろしくお願いします。

2 3月26日

『第47全国選抜少年剣道錬成大会』

祝 殊勲賞受賞(ベスト24入り)

3月26日(日)に茨城県武道館で標記の大会が開催され、全国各地から403チーム、総勢2000名を超える少年剣士が集まり、熱戦を展開しました。

この大会は、昭和35年に第1回大会が開催されて以来、今では日本で最も歴史と伝統のある全国大会として、非常に有名な大会です。当部は、昨年初めて参加し4年生主体のチームで4回戦まで勝ち上がり、コートのベスト8に入賞しました。今年はそれ以上の成績を目指して参加しましたが、今回は第7コートにおいて、一気に6回戦(コート決勝)まで勝ち上がることができました。最後は、地元の強豪勝田若葉会に0−1と惜敗しましたが、堂々のベスト24に入り殊勲賞を受賞しました。

今回は、5人が気持ちを合わせて、非常にいい雰囲気で試合をすることができていました。試合を待つ間も選手同士で仲良く過ごし、先鋒〜大将まで自分の役割を自覚し、自分の力を出し切った結果だと思います。コート決勝で敗れたのは残念ですが、「高知に野市あり」を十分に印象付けることができたと思います。全参加チームの代表に授与される館長賞を福本君が、各コートのベスト8以上の全チームに授与される個人優秀表彰を佃君がいただきました。

3 4月29

『第1回香美市体力つくり少年剣道錬成大会』

祝優勝 野市少剣(小学団体の部)

『第15回高知県スポーツ少年団総合交流大会(剣道の部)』

祝優勝 野市町スポーツ少年団剣道部(高学年団体の部)

4月29日(土)に平成18年度の県内大会がスタートしました。当部としては、2つの大会にそれぞれ出場し、標記のようなすばらしい成績を収めることができました。

まずは、高学年Aチームが出場した大栃高校体育館で開催された『第1回香美市体力つくり少年剣道錬成大会』です。旧物部村が開催していた大会が、合併を機に大会名を変更し、今回新しく開催されました。旧物部村大会でも団体の優勝はなく、近年の成績としては、団体では14年度大会で第3位、個人では平成12年度大会で第3位、15年度大会で優勝があり、今回の団体優勝は、野市としては初めての優勝となりました。

 開会式後に行われた個人戦には、当部からは佃君が出場し、順当に準決勝まで勝ち上がりましたが、準決勝で面の1本負けを喫し、第3位となりました。佃君は、大会前に体調を崩し、直前の稽古会を見学するなど万全の状態ではなかったですが、上位入賞したことはよかったと思います。

 続いて行われた団体戦では、28チームが参加しました。初戦を5−0、2回戦では4−0、準々決勝でも4−0と勝ち、順調に準決勝に勝ち上がりました。準決勝でも着実に勝っていき、4−0で勝つことができました。決勝戦では、先鋒:佃君が1本先取されながらも2本取り返して勝ち、次鋒:片岡君も面の2本勝ちで一気に王手をかけ、中堅:宇賀君が面の1本勝ちで勝負を決めました。続く副将:西内君が引き分け、大将:福本君も、1本先取されながらも見事な逆胴で取り返し、引き分けて、トータル3−0で勝ちました。

前日の稽古においでてくださった磯貝先生(明珠館道場館長)のお話にもあったように、「気持ちに余裕がないと思う存分力を発揮することはできない」ということを選手一人ひとりが実践したように思います。特に決勝戦では、先鋒戦で先に1本先取されてヒヤっとしましたが、落ち着いて2本取り返し、試合の流れをこちらに持ってくることができました。

 一方、高知市立十津小学校体育館で開催された『第15回高知県スポーツ少年団総合交流大会(剣道の部)』には、低・高学年の部に1チームずつが出場しました。

高学年の部での優勝は、昨年に引き続き2年連続2度目の快挙です。特に、他のチームは通常のレギュラーチームが出場している中で、優勝できたことは大きな自信になったと思います。準々決勝では、中堅戦が終わったところで0−2とリードされ、絶体絶命のピンチだったようですが、副将:宇賀君が2本勝ちし、勝負を大将につなぎました。大将:亀川君もはじめは後ろに退いていましたが、大人の声援に励まされ、思いきりのいい面を決めて1本勝ちし、トータル2−2のポイント3−2で競り勝ちました。まさに値千金の1本だったと思います。続く準決勝では3−0と勝ち、決勝戦でも2−1と競り勝ち、見事優勝を果たしました。全試合、5人の気持ちが1つになったすばらしい戦いだったように思います。

 また低学年チームも、3年生主体のチームで試合経験も少なく、どうなることかと思いましたが、初戦を4−0と勝ち、2回戦では2−1と競り勝ち、準決勝まで勝ち上がりました。準決勝では1−2と敗れはしましたが、大将:浜渦君が最後に2本勝ちするなど、チームの勝負が決まった後でも、大将としての責任をきちんと果たしたことがよかったと思います。

 保護者の皆さん方には、朝早くから選手の輸送及び試合の記録など、ご協力いただきまして、誠にありがとうございました。また夜は、祝勝会にもご参加いただき、楽しい時間を過ごすことができました。恒例のスピーチタイムでは、低学年の選手もしっかりと自分の意見を発表することができ、少し成長を感じました。

4 6月4日

『第28回高知県少年剣道錬成大会』(全国予選)

祝 優勝 野市町スポーツ少年団剣道部(小高団体)

     福本(裕)君(小高個人)

祝 入賞 第3位:野市少剣(小高団体)

     第3位:野市町スポーツ少年団剣道部(中団体)

     第2位:西内(文)君(小高男個人)

     第3位:宇賀(泰)君(小高男個人)

     第3位:宇賀(俊)君(中男個人)

 本年度の全国大会(道場連盟主催)予選が、6月4日(日)高知県立青少年センターで開催され、県下各地から500名を超える少年・少女剣士が参加しました。その中で、野市の子どもたちはよくがんばり、上記のとおり、小学校団体の部では、スポ少チームが2年連続2度目の優勝を果たし、今年も高知県第1位代表として日本武道館での全国大会に出場できるようになりました。また昨年同様、少剣チームも第3位、中学校団体の部でもスポ少チームが第3位にそれぞれ入賞し、小・中学校の団体で3チームが全国大会出場を決めました。

一方、個人の部では、小学校高学年男子個人の部で、福本(裕)君が優勝、西内(文)君が第2位、宇賀(泰)君が第3位に入賞し、上位4人の中に3人が入賞することができました。優勝した福本(裕)君は、平成15年度大会の宇賀(俊)君(現野市中3年)以来、当部では史上2人目の全国大会出場となりました。

低学年団体の部では、準々決勝で惜しくもポイント1本差で敗れてしまい、3年連続の上位入賞はなりませんでした。


小高団体1位

小高団体3位

小高男個人

中男個人
5 6月18

『第46回高知県武道室戸大会』

祝 優勝 野市少剣(小高団体)

             宇賀(映)君(小高個人)

第3位:野市スポーツ(小高団体)〜

  6月18日(日)に県立室戸体育館にて『第46回高知県武道室戸大会』が開催され、県下各地から小中学生剣士が参加しました。当部からは、高学年の部に2チーム、低学年の部に1チーム、16名の選手が参加しました。

  その中で、小学校高学年団体の部においては、野市少剣チームが昨年に引き続き2年連続4度目の優勝を飾りました。平成14年度に初優勝して以来、ここ5年間で4度目の優勝となりました。少剣チームは2回戦から出場し、初戦及び準々決勝を5−0で勝ち上がり、準決勝では3―1で勝ち、決勝に進みました。決勝戦は昨年と同じ対戦相手となりましたが、先鋒:佃君が面の1本勝ちして流れをつかむと、続く次鋒:片岡君は面の2本勝ち、中堅:宇賀(映)君も面の2本勝ちで勝負を決めました。その後、副将:西内君も本来の動きを見せて胴の2本勝ち、大将戦は敗れたものの、トータル4−1で優勝を飾りました。先鋒・次鋒の2人は全勝で、特に次鋒:片岡君はすべて2本勝ちというすばらしい試合内容でした。この流れを大事にして、次の若武者杯大会に臨みたいと思っています。

また、野市スポーツチームも、よくがんばりました。初戦こそ4−0と快勝でしたが、その後は接戦ばかりでした。2回戦では、先鋒:吉岡君、副将:宇賀(泰)が勝ち、2−0で競り勝ちました。準々決勝では、2−2のポイント同数で大将戦となり、大将:亀川君が得意の面返し胴で1本勝ちし、勝負を決めました。自分のできることをやるということに徹した結果だと思います。すばらしい胴打ちでした。続く準決勝では、次鋒:松原君の1本勝ちを勝利につなげることができず、1−3と敗れてしまいましたが、堂々の第3位入賞を果たしました。実力は確実についてきているので、近い将来、県下大会で同門決勝が見られるものと期待しています。

同個人の部には、宇賀(映)君と澤田君が出場し、澤田君は準々決勝で惜しくも敗れましたが、宇賀(映)君は勝負どころで面技が冴え、2年前の低学年の部に引き続き、室戸大会での個人優勝を果たしました。

一方、小学校低学年団体の部では、初戦で2−2(ポイント4−5)で負けてしまい、またしても1本に泣きました。同個人の部では、浜渦君が出場し、準々決勝まで勝ち上がりましたが、優勝した選手に敗れてしまい、上位入賞を逃しました。

  また、野市中学校の先輩たちも地力を発揮し、中学校団体の部で初優勝を成し遂げました。同個人の部でも宇賀(俊)君が制し、中学校の部門でも野市の子どもたちがよくがんばりました。

6 7月9日

『第23回足摺少年剣道大会』

祝 優勝  野市少剣(高学年団体の部)

       野市少剣(低学年団体の部)

       佃隼斗君(5・6年個人の部)

祝 入賞 第2位入賞:片岡敦君(5・6年個人の部)

7月9日(日)に土佐清水市民体育館にて『第23回足摺少年剣道大会』が開催され、幡多地区を中心に県内各地から48チーム、約250名の小学生選手が参加しました。当部が初めて参加した平成12年当時は、幡多地区と愛媛県南部のチームばかりが参加して開催されており、チーム数も20チームぐらいだったと思いますが、昨年あたりから参加チーム数が大幅に増えて、今年も昨年を上回る参加チーム数になっていました。年々、大会に参加する選手レベルが上がってきているように思われます。

その中で、当部の子どもたちがよくがんばり、標記のとおり、高学年団体の部では、見事3連覇を成し遂げ、新設された低学年団体の部でも、初優勝を飾り、高学年、低学年ともにすばらしい成績を収めることができました。また個人の部でも健闘し、5・6年の部では、同門決勝となり、佃君が優勝、片岡君が第2位となりました。デビュー戦だった新入生は、初戦突破ならず、初勝利は次回に持ち越しとなりました。

 大会当日の朝、私はとてもうれしいことがありました。竜串荘1階の食堂で朝食を食べていると、私の後方でお世話をしてくださっている職員の方の話し声が聞こえてきました。「ここの子どもさんたちは、毎年来てくれゆうけど、他のところとやっぱり違う。指導者の指導方針かもしれんけど、本当にようできちゅう。・・・」初めて参加した平成12年からずっとお世話になっている宿舎ですが、そのようなあたたかい目でうちの子どもたちを見ていただいているのかと思うと、仲良く朝食を食べる子どもたちの姿を見ながら、思わず涙が出てきました。同時に、これまでがんばってきた卒業生たちの顔が頭に浮かび、あの子たちがいたからこそ今の子どもたちがあるんだなとつくづく思いました。子どもたちには、帰りのバスの中で、上級生がやることを素直に真似して、そして自分が上級生になった時に下級生にその姿を見せていくことの大切さを話したことでした。このようなことで、私自身は、いつになく幸せな気分で宿舎を出発することができました。

 会場に着くと、場内が非常に蒸し暑く、これはきついなという印象を持ちました。事前の練習も普段より少なめに終わりましたが、選手たちにとってはちょっとしんどかったと思います。

 開会式終了後に行われた個人戦においては、113名が参加した5・6年生の部で、6年生が地力を発揮してベスト16以上に5名が勝ち上がりました。その中で、強豪選手を次々と破ってきた佃君が、決勝でもその勢いのまま試合を展開し、片岡君を終了間際の面1本で破り、見事優勝を飾りました。

 午後からの団体戦は、今年新設された低学年の部から始まりました。この部門には、17チームが参加しました。野市少剣チームは、6年生が使っている青かすみ色の胴を借りて、5人が初めて胴を揃えて出場しました。まずは、初戦が大きな山場でした。相手チームは、全体的に小手打ちが得意で、面技を中心とするうちには少々不利な要因がありましたが、先鋒:今西君が2本勝ちすると、その勢いで次鋒:中屋君も勝ちました。その後、中堅・副将が敗れ、2−2(ポイント4−5)の大将戦となりました。大将:浜渦君はこれまでのうっぷんを晴らすがごとく、思いきりのいい面打ちで勝ち、チームを勝利に導きました。この1勝を機に、どんどん勝ち進み、決勝戦では室戸大会で敗れているチームと対戦しました。ここでも、それまでの勝ちパターンを生かし、先鋒:今西君、次鋒:中屋君で先勝し、中堅は敗れたものの、副将:森さんは粘って引き分けて、2−1で大将戦となりました。大将:浜渦君はここでも地力を発揮し、面2本で勝ち、見事初優勝を決めました。今大会では、低・高学年の分け方が他の大会とは違い、低学年の部は1〜3年生になっており、3年生が多い当部にとっては、結果的に有利な大会となりました。今回の優勝は、これまでの稽古の成果が一気に出たようで、嬉しい勝利となりました。低学年の子どもたちには、大きな自信になったと思います。

 次に行われた高学年の部(30チーム参加)には、野市少剣・野市スポーツの2チームが出場しました。2回戦から登場したスポーツチームは、初戦を4−1で快勝し、続く準々決勝では、室戸大会で負けているチームと対戦しました。先鋒:吉岡君がよく踏ん張って引き分けて、次鋒:松原君も引き分けて、後半に勝負をつなぎました。相手の大将のことを考えると、中堅・副将でリードするしかない状況でしたが、ここで中堅が1本負け、副将も引き分けてしまい、0−1のまま大将戦となってしまい、トータル0−2で敗れてしまいました。団体戦は、5人で戦うものであって、相手チームの選手との相性などによって、チーム勝敗が大きく左右されます。ポイントが取れる相手に取れなければ勝負にならないということが分かったと思います。厳しい言い方かもしれませんが、相手も必死です。自分たちのチームが勝つためには、どうしなければならないか、全国大会に向けて、またがんばってほしいと思います。

 一方、少剣チームは1回戦からの出場となりました。1回戦を4−0、2回戦を5−0でそれぞれ勝ち、準々決勝に進出しました。その後、準々決勝戦を4−0、準決勝戦は5−0でそれぞれ勝ち、決勝に勝ち上がりました。決勝の相手は、今年度初めての対戦となるチームで、全く情報がなかったので、どのような展開になるかなと少々心配もありましたが、先鋒:佃君が見事な面で先取し、1本取り返された後も落ち着いて面を決め、先勝してきました。続く次鋒:片岡君は、相手に小手を先取され、少しヒヤっとしましたが、その後落ち着いて得意の引き技で2本取り返して連勝しました。中堅:宇賀(映)君は、朝から体調が思わしくなく、個人戦でも長い延長戦で敗れてしまい、スタミナも心配されましたが、何とか引き胴で1本勝ちし、前3人で勝負を決めることができました。続く副将戦は引き分けたものの、大将:福本君も引き胴で1本勝ちし、トータル4−0で3年連続3度目の優勝を飾りました。先鋒・次鋒の2名は、個人戦の疲れも見せず、団体戦でもいい動きを見せましたし、中堅〜大将の3名は、個人戦では上位入賞はなりませんでしたが、団体戦ではきっちりと自分の役割を果たすことができ、チームの勝利に貢献しました。この5人の歯車を大事にしながら、いよいよ次の全国大会に向けてがんばっていきたいと思います。

7 7月26日
〜27日

『第41回全日本少年剣道錬成大会』

祝 入賞  野市少剣 第3位(第5試合場)

『第31回全日本選抜少年剣道個人錬成大会』

祝 入賞  福本(裕)君 第3位

 毎夏のビッグイベントである『全日本少年剣道錬成大会(全日本剣道道場連盟主催)』が、7月26日〜27日に日本武道館で開催されました。剣道人であれば、一度は立ってみたい夢の舞台“日本武道館”に、今年は全国各地から過去最多の555チーム、約2800名の小学生選手が集まりました。

 当部にとっては、平成13年度から6年連続の全国大会出場となり、また昨年同様、2チームの出場を果たすことができました。ライトアップされた中での開会式、あの感激を今年も感じることができ、指導者として大きな幸せを感じました。その中で、今年は野市の子どもたちがこれまで以上に力を発揮し、標記のとおり、全国に“野市”の名前を残すことができました。

まずは、初日に行われた小学団体戦です。高知県予選1位代表の野市町スポーツ少年団剣道部チームが、よもやの初戦負けを喫してしまいましたが、予選3位代表の野市少剣チームが奮闘しました。

組合せにも比較的恵まれていましたが、先鋒・次鋒で流れを作り、後半粘って勝負を決めていくパターンでしぶとく勝ち上がっていきました。3回戦では、先鋒:宇賀(泰)君・次鋒:松原君と連勝し、中堅:吉岡君は1−2で負けたものの、相手の振り返りざまに打ち込んだ面1本がチームの勝敗に大きく影響し、副将戦で勝負を決めることができました。また、続く4回戦では、きわどい試合展開になりましたが、大将:亀川君が粘って引き分けて、チームの勝利を決めました。このように、5人がそれぞれでいい働きをして、第5試合場の準決勝まで勝ち上がっていきました。準決勝でも、これまで同様、先鋒:宇賀(泰)君が面の1本勝ちを収め、いい形でスタートしましたが、続く次鋒・中堅が負けてしまい、1―2とリードされて、後半に入りました。続く副将:澤田君に期待がかかりましたが、大将:亀川君ともに引き分けてしまい、トータル1−2で敗れてしまいました。しかしながら、コートの第3位に入賞したことは、これまでの当部の団体戦の成績としては最高のものであり、選手5人が気持ちを合わせてよくがんばった成果だと思います。

 次に、翌日に開催された『全日本選抜少年剣道個人錬成大会(全日本剣道道場連盟主催)』です。本大会には、各都道府県の予選を勝ち抜いた小・中学校の代表選手が出場しました。

小学校個人の部には、66名の選手が出場し、高知県代表である当部の主将:福本君は、第4試合場の第2試合目に出場しました。初戦では、試合開始早々に引き面を取られ、ヒヤッとしましたが、その後、落ち着いて引き面を取り返し、最後は見事な出頭面を決めて勝ちました。続く2回戦は、長身で、打つタイミング違うため、少し苦労しました。途中、危ない場面がありましたが、延長戦に入り、相手が鍔競り合いから引いたところを追い込んで面を決め、3回戦に勝ち上がりました。3回戦では、お互いに知っている相手だけに決定打がなく、長い試合になりました。最後は、鍔競り合いから絶妙のタイミングで引き胴が決まり、準々決勝に勝ち上がりました。準々決勝でも、福本君の追い込み面が冴え、2本勝ちを収め、準決勝に勝ち上がりました。準決勝の相手とは、若武者杯大会で対戦しており、初めての相手ではありませんでした。開始早々に、見事な小手返し面が決まり、1本先取しましたが、終了間際に面を取り返され、延長に入って、小手を取られてしまいました。試合は、全く互角の展開で決勝戦進出の可能性も大いにあったと思いましたが、相手の方が場慣れしていたように思いました。

準決勝で敗れたものの、第3位入賞は、高知県勢としては、第12回大会(昭和62年度)以来、19年ぶり3人目の快挙となりました。日本武道館の電光掲示板に福本君の名前が出た時は、グッとくるものがありました。今回の入賞は、福本君1人でがんばってとったものではなく、1年生の時から仲間とともに一生懸命がんばってきた成果であり、野市少剣みんなで勝ち取った勝利だと思います。

本当によかったです。

 同日に行われた中学校団体の部では、初戦を3−2で勝ったものの、2回戦で0−2で敗れてしまいましたが、強豪相手にいい試合を展開できたと思います。また来年に期待しましょう。

8 7月29日

『平成18年度全日本少年武道(剣道)錬成大会』

祝 優秀賞  野市町スポーツ少年団剣道部

 7月29日(土)に日本武道館にて開催された『平成18年度全日本少年武道(剣道)錬成大会』において、当部が参加472チーム中、最高位の8チームに勝ち残り、見事優秀賞を受賞し、優勝旗をいただきました。高知県勢としては初の快挙となりました。

 この大会は、当部としては初めて出場しましたが、開会式で出場チームの入場行進があるなど、他の大会と違う点がありました。特に試合の進め方については、1〜2回戦までは、基本錬成と1本勝負によって進めるということで、指導者も面を着けて子どもたちと整列し、礼をした後は、先鋒〜大将まで基本錬成を行い、その後に、先鋒から1本勝負をする流れになっています。基本錬成を1人ずつ終えるごとに、3人の審判による判定があり、私自身も、初めての経験で少々緊張してしまい、いきなり間違ってしまいました。それでも、初戦の基本錬成を5−0とストレートで勝つと、少し気持ちも楽になりました。しかしながら、審判の判定基準に幅があるため、素早い動きにいい判定をする審判もおれば、ゆっくり大きな動作にいい判定をする審判もおり、2回戦の基本錬成では、前半の3人は勝ったものの、副将・大将はともに1−2で敗れるなど、気の抜けないところもありました。

野市町スポーツ少年団剣道部チームは、順調に勝ち上がり、第15試合場で第1位となり、隣の第16試合場で勝ち上がったチームとブロック決勝を行いました。決勝の相手チームとは、昨夏の道連全国大会の3回戦で対戦し、1−1の大将戦の末、敗れたチームでしたので、全力で向かっていくように話しました。

 その言葉どおり、先鋒:佃君から見事なファイトを見せてくれました。素早く動く相手選手を逆に翻弄するような鋭い攻めを見せ、試合終盤に相手が退いたところをすかさず、小手から面に乗り、完璧な面1本を先取しました。その後も、浮き足だった相手の攻めをかわし、1本勝ちで次鋒につなぎました。次鋒:片岡君は、その気迫を十分に受け継ぎ、得意の引き胴を決めると、その後も攻めを緩めず、絶妙の相面を決め、2本勝ちで王手をかけて中堅につなぎました。中堅:宇賀(映)君は、試合開始早々から先に技を出すなど、積極的に試合を展開し、相手が無理に飛び込み胴にきたところをうまく裁いて引き面を決め、そのまま1本勝ちし、一気にチームの勝利を決めました。副将:西内君は、相手のうまい竹刀裁きに惑わされ、2本負けを喫しましたが、大将:福本君が相手の大将に1本先取されながらも、見事な面を2本決めて大将戦も制し、トータル4−1でブロック優勝を成し遂げました。

 閉会式の時には、場内の照明がライトアップされ、私は鳥肌が立ちました。子どもたちのおかげでこのような場に立つことができて、本当に嬉しく思いました。試合内容だけでなく、基本がしっかり身についているかという部分も判定されるこの大会で、最高位に残れたことは本当に値打ちのあることだと思いました。来年は、その優勝旗を返還に来るわけですが、来年も続けて優勝旗をいただけるようにまたがんばっていきたいと思っています。

9 9月10日

『第34回八百津町少年剣道親善大会』

祝 優勝  野市町スポーツ少年団剣道部

 9月10日(日)に、岐阜県八百津町で開催された『第34回八百津町少年剣道親善大会』高学年団体の部において、野市町スポーツ少年団剣道部チームが初めての参加で見事初優勝を成し遂げました。高知県勢として、また四国勢としても初めての快挙です。

 当日は、犬山市のホテルを朝6時30分頃に出発し、車で約40分かけて木曽川沿いを上り、会場に到着しました。こちらでいうと、物部町のようなところで、豊かな自然に囲まれているところでした。小さな町で行われる大会ですが、東は東京都、西は中国・四国から126チームが参加しました。四国からは、うちのほかに光龍館道場(香川)も参加していました。

 野市町スポーツ少年団剣道部は、2回戦からの登場で4回戦までの3試合をすべて岐阜県のチームと対戦しました。その中で、初戦が最も苦労しました。先鋒から引き分けが続き、大将戦でやっと勝つことができました。その後の2試合は、3−0、4−1と快勝し、準々決勝では、5月の三浦旗大会(新居浜市)で敗れた福田道場(岡山)と対戦しました。先鋒戦では、小手を先取され、嫌な流れになりかけましたが、佃君が落ち着いて2本取り返して勝ち、続く次鋒:片岡君も1本勝ちをするなど、うちの流れになり、中堅戦は落としたものの、最終的には4−1で勝ちました。

そして準決勝では、あの東松舘道場(東京)との対戦となりました。東松舘道場は、7月に開催された日本武道館での全国大会で小学団体2連覇をしたチームであり、7月のサニーマート大会の時は、レギュラー選手が1名参加できていませんでしたが、今回は正真正銘のレギュラーチームでした。試合場も第1試合場に移動し、高学年の準決勝2試合は、ほぼ同時に始まりました。先鋒戦は、サニーマート大会で佃君が勝っていたので、相手も無理に攻めてこない感じでしたが、いいタイミングで佃君が面を決め、1本勝ちを収めました。続く次鋒戦はお互いに決め手がなく引き分けましたが、終了間際に片岡君が見事な相小手面を打ちました。決まったかに思えましたが、旗が上がらず、そのまま引き分けましたが、すばらしい相小手面だったと他の道場の先生方からもほめていただきました。中堅戦はサニーマート大会には来ていなかった佐々木選手に宇賀(映)君が小手を取られて1本負けし、1−1のタイとなりました。続く副将:西内君がよく奮闘しました。まずは、大柄な相手選手が面にきたところを倒れながらも小手を先取し、その後鍔競り合いから引き胴を取られましたが、最後は胴を打って振り返った相手に追い込んでの面を決め、2−1とリードして大将につなぎました。大将戦は、7月の全国道連個人大会準決勝の再戦となりました。大将:福本君が、相手選手の激しい攻めをしのぎ、逆に相手の出頭をとらえて面を決め、そのまま1本勝ちし、トータル3−1で東松舘道場を破りました。東松舘道場は、前日の近藤杯大会でも優勝しており、当日も準々決勝で地元の明珠館道場Aを破るなど、好調を維持していましたので、勝った瞬間は、本当にうれしかったです。

決勝戦は、多くの観客が第1試合場を囲み、低学年から行われました。うちは地元の明珠館道場Bとの対戦となりました。遠いところの大会に来て、決勝戦を経験することができることは、指導者冥利に尽きる思いがありましたが、準決勝であの東松舘道場に勝ったのだから、決勝では明珠館道場のBチームには負けられないという思いもありました。緊迫した中で始まった先鋒戦では、佃君が小手にいったところを抜かれて面を先取されました。しかし、すぐに引き胴で取り返し、勝負としました。ややあって、今度は面に行ったところを胴に抜かれ、1−2で負けてしまいました。うちとしては、最悪のスタートとなってしまいましたが、佃君の元気を次鋒:片岡君が引き継ぎ、見事な飛び込み面を決めて1本勝ちして中堅につなぎました。ところが、中堅:宇賀(映)君は、この日、思うように面が決まらず苦労していました。ここでも攻め入って面を打ちに行ったところを、タイミングを遅らせて小手を打たれ、そのまま1本負けを喫してしまいました。県内では、まず打たれないようなところを打たれてしまいましたが、その後が冷静でした。無理にでも取り返しに行きたいところをよく我慢しました。行っていれば、もう1本取られていたかもしれません。1−2とリードされて、地元チーム有利の中で、次の副将:西内君がよく踏ん張りました。小柄な相手に気迫の面打ちで1本勝ちを収め、2−2のタイにして大将につなぎました。相手の大将は、5年生の選手でしたが、福本君は落ち着いていました。相手が胴を打って振り返ったところで面を決め、その後も気を緩めることなく、相手が引いたところを追い込んで面を決め、2本勝ちで優勝を決めました。

今回の大会では、優勝したこと以上に、東松舘道場に勝てたことが大きく、これは高知県の少年剣道界としても大きな1勝になったと思います。ただ、5人の選手は今週末には大阪府で開催される都道府県対抗大会が控えているので、気を引き締めてまたがんばってほしいと思います。5年生は、来年優勝旗を持って岐阜に乗り込むことになります。一生懸命がんばりましょう。

一方、野市少剣チームは、初戦及び2回戦を、次鋒:松原君、副将:澤田君の活躍で、ともに3−1で破り、3回戦に勝ち上がりました。3回戦でも地元岐阜県のチームと対戦し、先鋒・次鋒と引き分けた後、中堅・副将と1本負けを喫してしまい、0−2で敗れてしまいました。勝っていれば、敢闘賞(ベスト8)だったので、惜しいところでした。

10 10月9日

『第31回宿毛祭り少年剣道錬成大会』

祝 優勝  野市少剣(高団体の部)

      福本(裕)君(6男個人の部)

      宇賀(泰)君(5男個人の部)

第2位 松原(純)君(小5男)、第3位:野市少剣(低団体)〜

 10月9日(月)に宿毛市立総合運動公園体育館で『第31回宿毛祭り少年剣道大会』が開催されました。

 先に行われた個人戦では、1・2年男女の部〜6年男子の部まで合計7部門を4つの試合場に分かれて行い、お昼過ぎにやっと試合が始まる選手もいて、長時間、適度の緊張感を保つのが大変だったと思います。残念ながら1〜4年生の部では、上位入賞者は出ませんでしたが、各選手とも普段の稽古の成果が出ていたように思います。

 一方、5〜6年生男子の部では、上位入賞者が出ました。特に、5年生男子の部では、宇賀(泰)君と松原君が決勝戦に進出し、同門どうしの決勝戦となりました。結果は、宇賀(泰)君の1本勝ちでしたが、松原君は準決勝では見事な面返し胴で勝つなど、いい動きをしていました。宇賀(泰)君も、準々決勝では、開始早々に大柄な相手に頭から倒されて、一瞬手足のしびれを感じたそうですが、その後は持ち前のファイトで勝ち上がることができました。宇賀(泰)君は昨年の4年男子の部に引き続き、2年連続の個人優勝です。

 また6年生男子の部では、福本君が実力どおり、順当に勝ち上がり、決勝戦でも面の1本勝ちで破り、優勝を飾りました。福本君は、4〜5年生で2年続けて第3位になっており、今大会では初の個人優勝となりました。

 個人戦終了後に行われた団体戦では、まず低学年が先に始まりました。今回は、レギュラー選手2名が欠席したため、非常に厳しい状態でしたが、浜渦君を中心に5人の選手がよくがんばりました。初戦では、1(2)−2(3)と相手チームにリードされて大将戦を迎えましたが、大将:浜渦君が面の2本勝ちを収め、何とか逆転勝ちしました。続く2回戦では、1(2)−1(2)のまま代表戦にもつれ込む大接戦になりました。全般的に小手が上手な相手選手に対して、浜渦君は試合前のアドバイスどおり、あわてて面に飛び込むことなく、よく間合を見て相手をじらし、相手がこらえきれなくなって小手に出てきたところを面に返すなど、終始落ち着いた試合運びでした。最後は、裏からの払い面が見事に決まり、チームの準決勝進出を決めました。勝ちが決まった瞬間、応援の保護者の方々からも歓声があがり、大いに盛り上がりました。私も、涙が出るほど感動的な瞬間でした。準決勝では、優勝したチームに1−3で敗れましたが、今回の入賞は、5人の選手にとっては忘れられないものになったと思います。

 一方、高学年団体の部では、少剣チームが初戦から5−0、3−0、3−0と順当に勝ち上がり、決勝戦に進出しました。今回は、決勝戦の前に各チームの監督・選手の紹介が行われるなど、他の大会とは違う雰囲気がありました。決勝戦は、足摺大会と同じ対戦相手になりました。先鋒:澤田君が引き分けた後、次鋒:片岡君が2本勝ち、中堅:宇賀(映)君が1勝ちを収め、2−0とリードした後、副将:西内君、大将:福本君がともに引き分けて、トータル2−0で勝ち、見事3連覇を達成しました。また、4人で出場したスポーツチームは、初戦からの競り合いをよく制していきました。特に、2回戦では、先鋒:宇賀(泰)君が2本勝ちした後、残りの3人が引き分けて、1−1のまま代表戦となりました。お互い決定打がなかなか決まらず、長い試合になりましたが、最後は、宇賀君が逆胴を打ち込んだ後、相手がひるんだところに続けて引き面を打ち、それが決まって勝ちました。続く、準々決勝では、先鋒戦で勝って先手を取りたかったところですが、1本を決めることができず、引き分けてしまい、その後も全員が引き分けて、トータル0−1で惜しくも上位入賞はなりませんでしたが、実際に出場した選手は誰も負けませんでした。4・5年生も着実に力をつけてきていることが証明できました。

11 11月5日

『平成18年度高知県秋季少年剣道錬成大会』

祝 優勝  野市少剣チーム

〜野市スポーツチームもベスト16入り〜

 11月5日(日)に、須崎市立スポーツセンターにて『平成18年度高知県秋季少年剣道錬成大会』が開催され、県下各地から51チーム282名の小学生選手が参加しました。当部からは、野市少剣・野市スポーツの2チームが参加しました。その中で、当部の野市少剣チームが決勝戦で競り勝ち、念願の初優勝を飾りました。

 本大会は、県内チームが参加する大会としては、最高レベルの大会で、本年度の団体のトップを決める大きな大会です。当部は、ここ数年、3年連続第3位に入賞し、昨年は第2位に甘んじていましたが、今大会でやっと優勝することができました。これで、県内チームのみが参加する県内の主な大会すべてで優勝したことになります。

 まず、少剣チームは、予選Q組で、4−0、5−0で2戦2勝で決勝トーナメントに勝ち上がりました。またスポーツチームも予選E組で、3−0、4−0で2戦2勝し、昨年同様、2チームとも予選を突破することができました。

決勝トーナメントでは、スポーツチームは、初戦で、先鋒から引き分けが続き、0−0のまま大将戦になり、亀川君が1本負けを喫してしまい、0−1で惜敗しました。副将で出場した浜渦君(3年)は、上級生との対戦に緊張したと思いますが、予選で1勝するなど、よくがんばりました。最後は、相手の技をよくしのいで引き分けました。相手チームとは、力的には五分五分で代表戦になるかなと思っていましたが、前半でポイントをとることができなかったのが大きく響きました。

 一方、少剣チームは、決勝トーナメントの初戦は、5−0と圧勝し、続く準々決勝では、3−1勝ちました。準決勝では、昨年と同じ対戦相手となりましたが、3−0で破り、決勝戦に勝ち上がりました。決勝戦の相手は、スポーツチームが敗れたチームでしたが、準決勝戦を代表戦で制した勢いがあり、少々苦戦しました。先鋒:佃君の2本勝ちの後、次鋒・中堅と引き分けて、副将戦で1−1と追いつかれましたが、大将戦では福本君が絶妙の面を決め、2−1で優勝を決めました。相手の出頭をとらえたすばらしい面技でした。この日も、前半の先鋒:佃君、次鋒:片岡君が好調で、特に佃君はすべての試合を短時間に2本勝ちして、チームに勢いをつけるいい試合をしてくれました。決勝戦以外は、大将戦の前ですべて勝負を決めるなど、終始うちのペースで試合を展開できました。

今大会の優勝で、当部が出場している県内のすべての大会の優勝旗に名前を入れることができ、思い出に残る優勝となりました。

12 11月23日 『第32回安田町少年剣道錬成大会』

祝 優勝 野市少剣チーム

11月23日(木)、中芸広域体育館にて『第32回安田町少年剣道錬成大会』が開催され、県東部地域を中心に小学生21チーム、中学生17チームが参加しました。当部からは、小学生2チーム、中学生1チームの計12名の選手が出場しました。

その中で、小学校団体の部で野市少剣チームが団体優勝を飾り、昨年に引き続き2年連続の団体優勝を果たしました。また、野市スポーツチームも準決勝で野市少剣チームに敗れたものの第3位に入賞し、個人の部では、小学個人の部で宇賀(泰)君が第2位に、中学個人の部で小松頌昌君(学芸中1年)が第3位にそれぞれ入賞しました。

野市少剣チームは、初戦こそ快勝しましたが、2回戦、3回戦では接戦が続き、序盤から気の抜けない試合が続きました。特に3回戦では、0−0のまま代表戦になりましたが、佃君が気合で相手に向かっていき、竹刀落とし・場外反則の2回の反則により、勝利しました。自分から攻めることなく、出小手や面返し胴を狙ってばかりいる相手には、「これ見よがし」の試合でした。決勝戦では地元チームと対戦し、先鋒・中堅で勝負を決めました。

また野市スポーツチームは、2回戦で強豪チームを破るなど地力を発揮し、準決勝に勝ち上がりました。最後は野市少剣チームに惜敗しましたが、同門対決とはいえ、緊迫したいい試合でした。本来なら決勝戦をやってもおかしくない対戦でした。

 どんな大会でも優勝は1チーム(人)です。今回の優勝をまた次の大会につなげていってほしいと思います。

13 11月26日

『第28回野市少年剣道錬成大会』

祝 優勝 野市少剣チーム(小学団体)

片岡君(高学年個人)

祝 入賞 西内君( 同 個人第2位)

      福本君( 同 個人第3位)

      宇賀君( 同 個人第3位)

      今西君(低学年個人第3位)

11月26日(日)、高知県立青少年センターにて『第28回野市少年剣道錬成大会』が開催され、県下各地から小学生52チーム、中学生20チーム、総勢約400名を超える選手が参加しました。

その中で、野市少剣チームが第25回大会以来、2回目となる団体優勝を飾りました。しかも、高学年個人の部では、片岡君の優勝をはじめ、上位4名を野市少剣が占めるなど、県内チームだけが参加する大会としては最後となる本大会で、大いに自力を発揮し、これ以上ない結果を残すことができました。また、低学年個人の部でも、今西君が第3位に入賞しました。今回の団体優勝で、高学年Aチームは、今年4月から出場してきた、県内チームだけが参加する大会すべてで団体優勝したことになり、県内大会完全制覇を成し遂げました。

小学校団体の部には、野市少剣と野市スポーツの2チームが出場しました。少剣チームは、2回戦から出場し、初戦を4−0で勝ち、続く3回戦では5−0、準々決勝でも4―0、と順調に勝ち上がっていきました。準決勝では、昨年と同じ対戦となりましたが、昨年の悔しさを晴らして3−0で勝ち、決勝戦に進みました。決勝戦は、先日の安田大会でも対戦したチームでしたが、なかなか打たせてもらえず、1本を争う接戦となりました。次鋒:片岡君の1本勝ちを守りきり、1−0で勝ち、優勝を収めました。本当に5人で勝ち取った優勝と言えます。

高学年個人の部には、10名の選手が出場しました。全員初戦を突破し、幸先のいいスタートでした。その中で、準々決勝には6年生5名が進出しました。試合前に「上位4人を野市が独占しよう」と話してありましたが、そのとおり、上位4人に福本君、片岡君、西内君、宇賀(映)君が勝ち残ることができました。上位4人を野市が独占したのは、本大会初めてのことです。お互いに手の内が分かっている者どうしですから、準決勝〜決勝戦の3試合は、どれも接戦になり、長い試合となりました。決勝戦は、片岡君と西内君との対戦となり、部員全員が見守る中、延長戦が繰り返され、最後は片岡君の面が決まり、約20分という長い試合に決着がつきました。

低学年個人の部には、1〜3年生までが出場しました。新入生の4名も出場しましたが、初戦突破は次回に持ち越しとなりました。3年生の中では、今西君が準決勝に勝ち上がりました。準々決勝では、有力な選手を判定で破るなど、思いきりのいい技が出せていました。準決勝では、優勝した選手に敗れましたが、強い選手と上位で試合ができたことはいい経験になったと思います。3年生は低学年の部としてもまだ来年がありますから、しっかりがんばってほしいと思います。

14 12月17日

『第2回坂本龍馬旗西日本少年剣道錬成大会(腰山杯争奪戦)』

祝 優勝 野市町スポーツ少年団剣道部A

〜 野市少剣(低)も敢闘賞受賞 〜

12月17日(日)に高知県立青少年センターにて『第2回坂本龍馬旗西日本少年剣道錬成大会(腰山杯争奪戦)』が開催され、西日本各地から181チーム、総勢900名を超える選手が参加して熱戦が繰り広げられました。本大会は、四国内での小学生大会としては、最大級の大会であり、今夏の全国道連大会(日本武道館)で上位入賞した砂山少年剣友会(和歌山)や小曽根剣友会(大阪)をはじめ、広島己斐鯉城館(広島)、南十津川少年剣道クラブ(奈良)などに加えて、これまでに全国大会で優勝経験のある昇龍館一福道場(岡山)や光龍館道場(香川)、京都太秦少年剣道部(京都)など、参加チームのレベルも非常に高いものがありました。昨年は大雪に見舞われ、30チームが欠場するというハプニングがありましたが、今年は天候にも恵まれ、無事に開催することができました。

 その中で、小学校の部(高学年)において、当部のAチームが初戦から実力どおりの試合を展開し、見事初優勝を成し遂げました。これぐらいレベルの高い大会で優勝できたことは、高知県の剣道界としてもすごいことであり、大きな1歩となったと思います。

高学年Aチームは、2回戦からの登場でしたが、初戦を3−0で勝つと、続く3回戦では5−0で勝ち、4回戦では、相手に1本も許すことなく3−0で勝ち、順当に準々決勝に勝ち上がりました。準々決勝の相手は、前年度の優勝チームでしたが、先鋒から順調に連勝していき、5−0で勝つなど、見事な試合展開でした。そして準決勝では、いつも合同稽古会で対戦しているチームとの対戦となりましたが、ここでも3−0と相手に譲ることなく勝ち、決勝戦に勝ち上がりました。

決勝戦は、これまで試合で一度も勝ったことのないチームとの対戦となりました。相手は、今夏の全国道連大会で第3位に入賞している強豪チームでしたが、先鋒戦から実力の伯仲した接戦となり、1−1のまま代表戦にもつれ込みました。こちらは先鋒の佃選手、相手は大将の選手が出てきましたが、両者譲らず、これまた手に汗握る熱戦となりました。途中、面を打った後の抑え小手など、ヒヤッとする場面もありましたが、最後は、佃君の絶妙の引き面が決まり、当部の優勝が決まりました。本大会で大勝負を勝ち抜き優勝したことに加えて、強豪チームに勝てたことは、今後の大きな自信になると確信しています。感動したいい試合だったと思います。

 一方、低学年の部では、野市少剣チームは、3年生が3人ということで「1回戦から勝負だ」と言ってありましたが、その言葉どおり、先鋒:今西君がよく踏ん張って勝ち、いい試合の流れを作ってくれました。初戦を4−1で勝つと、続く2回戦では5−0で勝つなど、勢いがあり、5人の選手全員が普段の稽古の成果を出すことができました。3回戦は、一進一退の接戦になりましたが、先鋒:今西君と副将:出張君の2本勝ちが大きく影響し、2−2のポイント4−3の1本差で勝つことができました。試合前に、出張君には「できるだけ2本勝ちしてくるように」と伝えてありましたが、そのとおり2本勝ちをしてきたところは立派でした。準々決勝では、0−4で負けてしまいましたが、堂々のベスト8入りで、昨年に引き続き2年連続で敢闘賞を受賞しました。相手のチームは、県外の強豪チームの1つで、試合経験の豊富な選手ばかりです。低学年選手も、これから県外遠征等を積み重ねて地力をつけていきましょう。