冬がのぞいてる

君が本を片手に持ってだまってすわるそのわきで
障子のすきまをはずかしそうに冬がのぞいてる
 
からの茶わんのそこにはこちんとこおったためいきが
ほこりにまじったけだるさは
ぬけたかみといっしょさ
 
ボクもきっと自分の年を数えるときがくるだろな
頭のしらががふえるのを気にするときがくるだろな
 
じょうだんなんかいえないで
しくはっくのいったりきたり
でるまくなんてひまそうな てるてるぼうず
 
日はまた少しかたむいて屋根は赤くなってくる
いつもと同じけしきの中で自分だけが年おいて
 
ボクもきっと自分の年を数えるときがくるだろな
頭のしらががふえるのを気にするときがくるだろな
 
じょうだんなんかいえないで
しくはっくのいったりきたり
でるまくなんてひまそうな てるてるぼうず