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スクーター改造の基本
基本的に「コレを取り付けると速くなる」等の、具体的な方法ではありませんのでご了承下さいね。
ですので私の経験上の理論はご説明出来ますが、理論が分っていないといくらパーツを取り付けた所で全くの無意味、と言う事を覚えておかれると良いかと思っていますよ。
新車時にはメーカーさんが「どんな使用状況にも耐えうる」セッテイングを施されていますので、それを崩すと遅くなる、
乗りにくくなる事の方が多いですね。
改造をしよう!という方は、少なからずノーマル車に不満を持っておられるかと思いますが…
おそらく、初めて「改造しよう!」と思う動機として、「もっとスピードを出したい」「もっと加速させたい」等があると思います。
今の状態でエンジンパワーを100%引き出せているか
という事です。
まず、改造を始める前にすべきことはメンテナンスです。
ここからは少し言葉がキツくなると思いますが、少なくとも私はこう思う、というメンテ理論を述べたいと思います。
説明書に書いてあるメンテを行った場合でも、3000kmも乗ればかなりヘタってくる
という物です。
しかし新車から1000kmも乗れば、大抵の場合オイルは鉄粉混じりのドロドロ状態になっていますね。
極端な例では、新車を購入して一度通勤に乗った(約10km)だけでギヤオイルはドロドロになった、という事もありました。
…一度こうなってしまっては、元に戻すにはギア、ベアリング等のパーツを全て交換するしかありません。
エンジンパワーを地面に伝える為に回らなければいけない、「ギヤの回転が重い」ことによるパワーロスは、プーリーやベルトのスリップロスとは
比べ物にならないほど大きいんです。
鉄粉が出なくなるまで毎日ギヤオイルを交換する
位のメンテが必要となるのです。
別にメーカーさんにケンカを売るわけでは無いですが、適度に壊れないと「次」が売れませんからね。
実際、説明書&サービスマニュアルの通りのメンテナンスをきちんと行っても、何万キロも持たない様に「最初から設計されて」いる物なんです。
なので、元々そういう風に作られているスクーターの機構をいじくり回す訳ですから、スクーター改造というものはかなりシビアな物になります。
街乗りや普段の足として使うスクーターだと、ガソリンを給油する度にオイルを混ぜて混合ガソリンを作るのは大変手間が掛かります。
しかし、その位の手間を惜しんでいる様なスタンスでは、せっかくチューンして速いスクーターを作っても…性能を維持していく事は難しいと思いますよ?
・やりすぎだ、という位のメンテナンスが必要
・基本的に耐久性はかなり落ちる
・走行距離、使用時間に関係なくパーツの消耗・劣化を疑うべき
といった所です。
これらの事をふまえた上で「改造」を行えば、かなりトラブルが起きる確立を減らすことが出来ます。
やはりスクーターチューンは楽しむのが一番ですからね。
こちらのコンテンツでは、管理人が経験して来たチューニングやセッティングを元に、「改造」についての理論&方法を語りたいと思います。
さて、いきなりですが「改造=チューン」するということは、ノーマルのバランスを崩すという事です。
しかし、仮に新車で購入したスクーターでも、メンテナンスの方法次第で走行1000kmしか乗って無くても
性能はガタ落ちしている場合がありますので。
しかし、そう思う前にひとつ考えて欲しいことがあります。
当然、ノーマルの持つ性能を100%引き出せていないスクーターを改造した所で速くはなりません。
そんな事をしても寿命を縮めるだけです。
はじめに、メーカー出荷時の新車ですが、これは
はっきりいってスクーターは使い捨ての様な感じの乗り物なのです。
実際にスクーターを長持ちさせようと思うと、かなりの頻度でのメンテナンスが必要になって来ますね。
例えばギヤオイル(トランスミッションオイル)ですが、説明書には「1000kmで初回交換」とありますが…
車体が新車ということは、当然「ギヤの歯車も新品で歯がとがっている」という事です。
ギヤ廻りのベアリング等も同じで、新品の状態だとすぐにこすれて鉄粉を出します。
当然、鉄粉の混じったオイルでは潤滑効果はほとんど無く、走れば走るほどギヤの歯やベアリングを痛める事になってしまいます。
本当に100%に近い状態でギヤ廻りの状態を維持しようとすれば、スクーターが新しいうちは
ここではギヤ廻りを例に出しましたが、他にも色々とポイントがある物です。
その辺については後々説明したいと思います。
基本的に50ccスクーターという乗り物は、
これは大袈裟でも何でも無く、そこそこの安価で購入出来る1台のスクーターをいつまでも乗り続けられたのでは、メーカーさんにしてみれば商売上がったりですので。
(車でも、新車で購入してもきちんと維持しないと10万キロで買い換えるハメになる物ですしね)
…例えば、チューニングが進み、エンジン自体の耐久性等を考えるとどうしても混合給油になってしまいますね。
まとめますと、
・まずフルノーマルのパワーを100%引き出す事 (エンジン、キャブ、点火系、駆動系等)