浦沢直樹「PLUTO」3巻のラストシーンは、プルートゥの登場でしたね。1巻のラストでアトム、2巻でウラン、3巻でプルートゥとくれば、4巻ラストは天馬博士の登場?ということでいかがかしら。
今回わたしが買ったのは豪華版のほうなのですが、実は、いつも買ってるのは通常版。1巻のオマケの「地上最大のロボット」は当然持っておりますし、2巻オマケのアトムシールって、あんまり欲しくはならないよー。オールカラー版とモノクロ版、みたいに差をつけてくれると迷うんですけどね。
3巻オマケは浦沢直樹、高校生時代の習作マンガ。これなら豪華版買いましょう。でも版型がそろわなくなるけど、それでいいのか。なーに、かまいません。
書庫をみわたすと、版型がそろってないのがずらずらありまして、たとえば白土三平「忍者武芸帳」は、新書版のゴールデンコミックス版、貸本に似せたA5の箱入り豪華版、旧小学館文庫版がごっちゃになってます。ま、全巻そろえるのにそれだけ時間がかかったわけですね。
望月三起也「ワイルド7」は、旧のヒットコミックス版、その新版、徳間から出たササキバラ・ゴウ編集のコンビニ本全巻、実業之日本社の愛蔵版がダブりまくってごちゃごちゃ。
青柳裕介「鬼やん」は、前衛マンガ家だった青柳裕介にとって初めて一般的人気を得た少年キング連載作品ですが、これも新書版のヒットコミックス版、奇想天外社から出たB5の別冊マンガ奇想天外版、その後のB6の奇想天外コミックス版があります。
こういうふうに版型を気にしなくなったのは、その昔、B5総集編版で、巨人の星とかあしたのジョーを買ってたなごりですね。
こういう雑誌形式の総集編は、新書版単行本より先に発行されるのが通例。少しでも早く、そろった形で読めるうえに、お値段がちょっとお安い。カラーページもちょっとあるし、新人作家の短篇漫画なんかがくっついてて、おトク感がありました。
少年マガジンコミックスと題された「巨人の星(8)」は、B5版の雑誌形式。1968年の初秋特大号、130円でした。内容は飛雄馬が大リーグボール1号を開発しつつあるというころ。巨人の星以外には、ジョージ秋山の短篇「ガイコツくん」など。
少年マガジンコミックス「あしたのジョー(4)」は1969年12月20日発売130円。長谷川法世「白痴館の亡霊」なんていう短篇が掲載されていました。「あしたのジョー(5)」に掲載されたのは辰巳ヨシヒロ「化けの皮」、さいとうふみやす「ヒットラーは死なない」など。この時期、少年院でのジョーと力石のタタカイのお話のころです。あしたのジョーは、後年に名作と認められたのじゃなくて、このころから大人気だったのですよー。
「あしたのジョー(23)」は、完結編360ページ一挙掲載!と題されまして、少年マガジンコミックス1973年6月号。ホセとジョーの最後の戦いを収録した最終巻、250円です。もちろんマガジン本誌でも最終回は読んでたのですが、新書版コミックスを待ちきれなくて、このB5総集編を買わずにはいられなかったのが、わかっていただけるでしょうか。
こういうのを買った後、新書版を買いなおすかというと、コヅカイの少ないコドモはそういうことはしません。版型がそろってなくても、ひととおり読めればいいので、また別のマンガを買いに走るわけです。
うちにあるジョーは、いまだにこのB5版少年マガジンコミックス版と新書版講談社コミックス版が混在してます。ただし、B5のほうは、紙が悪くて今ではインク(青です)が裏に透けちゃって、読みづらいったらないですが。
70年代漫画アクションもこのB5総集編をよく出してました。ウチの上村一夫「同棲時代」は全部これです。バロン吉元「柔侠伝」シリーズも、B5総集編版とB6単行本版が交互に。
こういう習慣がついちゃうと、大島永遠「女子高生」の旧アクションコミックス版、文庫版、アクションコミックス新装版が混在してても、ヘーキ。読めればいいんです。(2006/3/31/金)