2000年の夏、ルフィは近くの訓練所からやってきました。
兄弟3頭の中でも、いつもやられている子だったらしい。

イエローのメスを希望したら、すでに残っているのはこの子だけだった。
大型犬初心者だった私にとっては気の強い子よりはいいかと思っていたので
返って良かったのかも知れないなあ・・・・

家まで、車で30分ぐらいだったが、おとなしくていい子だった。
「うちの子はきっと賢いんだわ♪」なんてすでに親ばか・・・・(苦)
家に来てからも、いつも、子供たちと仲良く遊んでいた。
まだワクチンも終わっていないころから、家の前で遊んだりした。
病気になるかと心配したけど、大丈夫だったみたい・・・・


大きな病気は無かったけど、皮膚病と外耳炎には悩まされてます。
ひどくないといえば、そうなんだけど、しょっちゅう水遊びする垂れ耳の子は
かかりやすいのかな?
いまだに、よく耳が汚くなったりしますね。

しつけをしなくちゃとずっと思っていたので、本を見たり、教室に通ったりして
自分なりにしつけをしてきたと思う。その甲斐あってか、
とてもよくいうことを聞いてくれる、おりこうさんだったのだが、アクアが来てから
変わってしまった・・・・

よくよく考えてみると、どうも、今までおりこうだったのは、ひたすら自分を抑えて
我慢して、いい子を演じてきたからだった様だ。
それが、アクアをきっかけに爆発してしまった・・・・
食事の時、唸るようになり、ついには旦那に「ガゥ!」と空噛みしてしまったのだ。
これはどうしたものかと、困っていた。

そんな時、縁あって知り合ったトレーナーさんに教わりながら、今、ルフィの心を見つめている。

ごほうびを使うトレーニングもしてきたが、私としては、犬と飼い主の関係って
ごほうびなしでできるんじゃないかとずっと思っていた。
今のトレーナーさんはごほうびでしつけたり、道具を使わないやり方で、犬の気持ちを
一番に考えていくやり方だった。

犬って、思ったより人間のような複雑な感情がある生き物なんだとつくづく思う。
すねたり、嫉妬したり、喜んだり、悲しんだり、人間とはまったく違う生き物だけど
人間の心とおなじなんだなぁ〜。動物って皆そうかもしれないけど、特に人間のそばで
暮らしていける犬って、やっぱりより人間に近い心があるんじゃないかと思うなぁ。

4年余り、溜め込んできた心の傷は大きく、なかなか心を許してくれないルフィなのだが、
我が家が嫌いというわけでもなさそうで、ちょっと安心している。
今まで、繋いだつもりがリードが外れていたことが2回ほどあったのだが、
数々の誘惑にも負けず、ちゃんと家族の帰りを待っていてくれたからだ。

紐をはずすと、いなくなってしまう犬たちと比べると、こんな生活でも、満足してくれているのかな〜と
あらためて犬の忠誠心に感謝です。

今まで、お利巧な犬の理想を追いかけすぎていたように思う。
お利巧な犬って、飼い主のために、自分を犠牲にしていたんだなぁと最近しみじみ
そう思う。

確かに、犬って飼い主のために一生懸命になってくれるけど、やっぱり犬として
やりたいこともあるんだよなぁ〜。
その要求も、聞いてあげなくちゃ犬は本当に飼い主を慕ってくれないんじゃないかと思う。
表面だけで付いてくる犬よりも、本当に飼い主が好きでついて来てくれる、
それが私の求めていることなんだなぁ。

犬は素直だから、損得なんて考えてないだろうけど、短い人生、楽しくすごさせてやりたいとも思うしね。
あくまで家庭犬だし、飼い主とうまくやっていけることが一番大事なような気がする。

犬が好きだから、一緒に仲良く暮らしたい。それだけなんだよね。
ずっと一緒に居たいから、人間のルールと犬の本能をうまく調和していかないとね。

犬は一人では散歩に行くことも、ご飯を食べることも、病院に行くこともできません。
だからこそ、母のような愛情が必要なのかもしれません。
また、犬も家族の一員としての愛情を欲しがっているんだなぁと思うのです。



ルフィ  ラブラドールレトリーバー  イエロー  ♀(避妊済) 体重24キロ
     2000年 6月6日生まれ
     好きなもの  豚耳  食べれるものなら何でも  外で走り回ること
             フリスビー  石投げ  水遊び  こたつ
     嫌いなもの  犬  ダニ  耳掃除
ルフィのこと
MENUへ