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第 1 号       BREEZE     110421

 (平成23年度)     −補導センターだより『微風』−    TEL:088−672−3454


 平成23年度が始まりました。本年度より、「BREEZE」−補導センターだより『微風』−として月1回の発行を目標に、様々な情報を発信していこうと考えています。

よろしくお願いします


 当補導センター組合では、本年度、以下の人員で活動を進めてまいりますので、ご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
所 長      森 本 正 義
副所長      中 吉 孝 典
所長補佐    秋 山 美 子
指導主事    出 原 正 人(板野高校)
臨時補助員   関 本 早 希
 昨年度の活動状況を振り返ってみますと、補導活動では、総街頭補導件数が107件で、内容的にはその大半が中学生による怠学と喫煙によるものとなっています。また、相談活動では、昨年度1年間の件数は15件とあまり多くありませんでしたが、サポート会議では学校や家庭での生活についての相談が多く寄せられています。相談活動については、これから一層広報・啓発を進め、相談者と一緒になって解決策を見出せるよう努力したいと考えています。なお、昨年度一年間に発出した不審者情報は12件で、一昨年に比べて半減しています。これは、地域のボランティアの方々や各学校・警察の皆さんの日頃からの地道な巡回や様々な取り組みが功を奏しているのではないかと考えるところです。環境浄化活動では「白いポスト」による有害図書類・DVD等の回収を実施していますが、昨年度は有害図書類が682冊、DVD・ビデオ等が459個となっています。一昨年に比べて回収件数は多少減っていますが、相変わらず多量と言わざるを得ない状況です。
 本年度の重点施策としては、青少年の非行防止と健全育成を目指して
   @ 補導活動及び子ども安全パトロールの強化
   A 各学校・関係諸機関との連携
   B 相談活動の充実と各種広報・啓発活動の推進
を考えています。頭を使ってよく考え、身体全体をフルに活動させることによって、目標達成に向かって日々取り組んでいく所存です。皆様方にも、センター組合へ気軽に足を運んでいただけるよう努力してまいりますので、よろしくお願いします。

小・中の入学式に参加して


 4月11日(月)から12日(火)にかけて小中学校の入学式があり、11日の午前中は板野南小学校へ、午後は板野中学校へ、12日の午後には上板中学校にお邪魔しました。今年は桜の花が入学式にあわせて満開になりました。満開の桜に祝福されての入学式は、やはり絵になるなあと一人感心した次第です。大きくなって、いろいろな悩みを抱えたときなどには、ぜひ思い出してほしい情景の一つです。
 小学校1年生と中学校1年生で年齢の差こそあれ、希望に燃えて未知の世界に入っていく新入生の目は、一段と輝いているように見えました。中でも、小学校1年生といえども、式の間中きちんと前を向いて椅子に座っている様子を目の当たりにして、なかなか捨てたものではないな、との感を抱きました。小学校は6年間、中学校は3年間ですが、すばらしい仲間との出会いを通して、人間として生きるための基礎・基本をしっかり学んでほしいと願いつつ、会場をあとにしました。
  「若き子らに 幸多かれと 花の降る」

第1回所長部会がありました


 4月15日(金)に第1回所長部会がありました。来賓としてお越しいただいた徳島県県民環境部男女共同参画青少年課の大西課長からは、昨年度の県内の補導件数は650件(対前年比−26件)、相談件数は557件(対前年比+85件)の報告があり、補導では再非行率が増えていることや自立支援に関する相談が増えていることなどが紹介されました。さらに、平成20年度から3年間にわたって実施されてきた自立支援事業に代わるものとして、新しい青少年施策を本年度から立ち上げるべく準備しているとの話がありました。また、徳島県警本部生活安全部少年課の原課長からは、非行少年を生まない社会づくりの推進について、少年に手を差し伸べる立ち直り支援活動や少年を見守る社会機運の醸成を目指した取り組みを推進し、すべての問題を抱える少年を支援していきたいとの話がありました。さらに、徳島県教育委員会学校政策課いじめ問題等対策企画員室の秋山企画幹からは、先般の東日本大震災で被災した児童生徒22名が、県内の各学校に通っていることが紹介され、心のケア等にも一層努力していきたいとの話がありました。
 所長の転出入があった阿南市・つるぎ町・三好市・牟岐町の新所長が紹介された後、各14センターの所長が自己紹介をして会がスタートしました。
 続いて、徳島県青少年補導センター連絡協議会の平成23年度役員選出が行われ、次の皆さんが選出・承認されました。
 会 長  多田 栄作(徳島市)
 副会長  堀北 茂生(阿波市) 藤野 幹泰(美馬市) 細岡 秀博(小松島市)
 監 事  森本 正義(板野西部) 島田 昭夫(徳島市)
 会 計  阪野 晶子(徳島市)
 顧 問  内海 健二(徳島県少年補導員連絡協議会会長)
 そのあと、平成22年度事業報告・会計報告があり、あわせて平成23年度事業計画・予算案、平成23年度徳島県青少年補導センター連絡協議会の運営について、平成23年度第42回四国少年補導センター連絡協議会「高知大会」について、等が協議されました。昨年度末の推進員の廃止に伴い、連絡協議会の規約中の現「指導主事部会」の部会名を「指導員部会」と名称変更すること、四国大会関係では、提案発表等の役割分担ローテーションが一部変更なったことや、平成24年度からは「地域連携を踏まえたうえ3部会で実施する」ことが四国四県会長会で決定したことなどが新たに了承されました。
 また、6月28日(火)に行われる徳島県青少年補導センター連絡協議会総会の会場で、先般の東日本大震災被災者への義援金を集めて送ることなどが申し合わされました。

通常補導(巡回パトロール)から


 当センター組合では、可能な限り所員が午前と午後にそれぞれ通常補導(巡回パトロール)を実施しています。午前中の巡回では、学校外で子どもたちの出歩く姿はほとんど見かけませんでしたが、家庭訪問が始まり、午後は至る所で元気に遊んでいる姿を見かけるようになりました。通常補導中は、補導車の側面に「パトロール中」と書かれた紺地に白文字のステッカーを貼っていますので、何かあれば声をかけていただければ、と思います。
 放課後の巡回中に出会う子どもたち、以前と比べるとヘルメット着用率は格段によくなっています。ただ、一部ですがヘルメットを頭に載せているだけであごひもをきちんと締めていない場合があり、とっさの場合に大事故につながる心配があります。さらに、もっと気になるのは、道いっぱいに広がって何列にもなって運転したり、右側を平気で通行する状態が見かけられることです。道路はみんなが使うものです。お互いに迷惑をかけないようにしたいものです。「自転車は 左の端を 一列で」
 家庭訪問が終わると、4月末からはゴールデンウィークに突入します。子どもたちにとっては、自由に使える時間がたくさんできる反面、誘惑も多くなります。誘惑に打ち勝ち、連休明けからすんなりと規則正しい学校生活に入っていけるよう、家族や友だち同士で話し合ってみましょう。

第 2 号       BREEZE     110526

 (平成23年度)     −補導センターだより『微風』−    TEL:088−672−3454


第1回支部長会


 4月25日(月)の午後、板野町町民センター2階の小会議室で第1回の支部長会を開催しました。協議内容は、以下のとおりです。
 (1)補導活動について
    平成22年度の補導活動の反省と平成23年度の補導活動の予定について
 (2)平成22年度事業報告並びに決算報告
 (3)平成23年度事業計画並びに予算案
 (4)補導員総会について
 (5)補導員連絡協議会(四国大会)について
 (6)その他
 補導活動については、子どもたちが外に出る機会が少なくなったこともあり、一時期と比べると補導件数は減少傾向にあります。私たちが通常補導で関わった内容の大半は中学生の怠学と喫煙です。各町の補導員さん等による自主補導・夜間補導の際にも、やはり子どもたちの姿を見かけることは少なくなっています。不審者情報については、悪質な事例も何件かありましたが、件数としては半減しており、日頃の地域の皆さんや警察、各学校関係者の巡回・パトロールや指導・啓発が功を奏しているのでは、とも考えられます。今年度はまだ発生事例が少数ですが、油断することなく、私たちとしても午前・午後の巡回パトロールを継続していきたいと考えています。
(2)から(3)については、総会に提出するための事前協議をしていただき、承認をいただきました。
 なお、本年度は補導員の改選年にあたっておりますが、前年度の支部長会での申し合わせにより、原則として1年間昨年度までの補導員さんにお願いするということで、一部変更も含めて、このほど各町の教育委員会からの氏名報告が出揃いました。補導員の決定にともない、この20日から自主・夜間補導をスタートさせています。委嘱状と年間補導計画については、後日各人にお渡しする予定にしておりますので、今しばらくお待ちください。また、補導員総会を6月3日(金)に実施すること、現地研修として10月1日(土)〜2日(日)にかけて高知市で開催される四国地区大会への参加等を計画しています。

第1回所長・各部役員会


 5月17日(火)に徳島県教育会館で、県補連の第1回所長・各部役員会が開かれました。23年度の所長部会以外の各部会役員は、次のとおりです。
 ○ 指導員部会(指導主事部会から名称変更)
    部 長 小林 泰政(名西郡)
    副部長 中吉 孝典(板野西部) 木内昌文(牟岐町)
 ○ 少年補導職員部会
    会 長 谷口 京子(那賀町)
    副会長 小畠まゆみ(徳島市) 橋本 康子(阿波市)
 ○ 事務部会
    会 長 田中 規夫(板野東部)
    副会長 中塚 理佐(阿波市) 岩根 敬子(名西郡)
 県民環境部男女参画青少年課の岡田 徹課長からは、昨年度の補導月報報告から県下全体の補導や相談の実態が数字で紹介され、全般的に青少年の規範意識と家庭の教育力の低下がみられることが報告されました。また、基本計画にしたがって、本年度も新たな事業(ユースサポーター活用促進事業等)を立ち上げる予定で準備中との話がありました。
 県警察本部生活安全部少年課の大前和美専門企画官からは、少年非行の現況とその特徴についてのお話しがあり、全体的には減少傾向にあるものの、再非行率が増加していることが紹介されました。そのため、少年に手を差し伸べる立ち直り支援活動を推進し、積極的に声かけや関わりを継続していくこと、地域社会全体が少年を温かく見守る機運を醸成していくことに力を入れていきたいとの話がありました。さらに、閉塞感を打ち破るためには、日々新しいことにチャレンジする姿勢が大切であることを肝に銘じ、薬物乱用防止教室の完全実施、中学生サミットの開催、インターネット安全教室を通したフィルタリング100%達成を目指す活動等を考えている、とのことでした。
 自己紹介のあと協議に入り、以下のことについて話し合われました。
 (1)徳島県青少年補導センター連絡協議会総会並びに研修会について
 (2)四国地区少年補導センター連絡協議会「高知大会」について
 (3)規約改正について
 (4)要望事項について
 (5)次期所長部会(担当:美馬市)、指導員部会(担当:つるぎ町)について
 (6)その他(情報交換)

隣接六補導センター連絡協議会総会


 5月18日(水)に松茂町総合会館2階会議室で、平成23年度隣接六補導センター連絡協議会総会が開かれました。隣接六補導センターとは、鳴門市・板野東部・板野西部・阿波市・吉野川市・名西郡の各センターのことです。これら6センターが情報交換し、知恵を出し合って合同研修・合同補導等を実施しています。
 本年度の新役員は、以下のとおりです。(事務局 板野東部青少年育成センター組合)
  会 長 秦  康雄(板野東部)
  副会長 小林 泰政(名西郡) 原田 哲治(鳴門市) 橋本 康子(阿波市)
  監 事 宮城ミユキ(吉野川市) 中吉 孝典(板野西部)
  顧 問 細川 勇治(板野東部)
 平成22年度の事業報告・決算報告が承認されたあと、平成23年度の事業計画案と予算案の審議が行われました。この年末、藍住町に大型商業施設がオープンすることに伴い、近隣も含めて青少年のたまり場となることが懸念されます。このことから、隣接6センターが協力し、合同でパンフレット等の作成・配布や巡回補導を実施してはどうか、等の意見が出されました。詳細については事務局が段取りし、各センターに配信することになりました。また、会則の変更(一部削除)が承認されました。

とくしま子ども・若者支援機関マップ


 このほど、県から「とくしま子ども・若者支援機関マップ」をいただきました。このパンフレットには、県下一円の子ども・若者を支援する様々な機関が計46カ所紹介されており、その実態に応じて各支援機関の相談日や時間、相談対象者や支援内容等が詳しくまとめて掲載されています。
 支援機関として、「教育に関する相談」では徳島県立総合教育センターなど2カ所、「青少年のあらゆる悩み事相談・支援」では県下14カ所の青少年補導センター、「児童に関する相談」では中央こども女性相談センターなど3カ所、「家庭児童に関する悩み事相談」では徳島県東部保健福祉局(家庭児童相談室)など9カ所、「子ども・家庭の相談」ではこども家庭支援センターひかり、「青少年活動に関する相談・支援」では徳島県青少年センター、「矯正、更生保護、心理相談など」では徳島県警察少年サポートセンターなど4カ所、「ひきこもり、心の悩みの相談・支援」では徳島県精神保健福祉センター、「就労に関する相談・支援」ではハローワーク徳島など10カ所、「発達障害に関する相談・支援」では徳島県発達障害者支援センターが紹介されています。
 管内の子ども・若者支援の一助となるよう、近々開催される会合で各補導員や運営協議会委員の皆様ほかにも配布し、活用していただく予定にしています。

第 3 号   BREEZE   110627

 (平成23年度)   補導センターだより『微風(そよかぜ)』   TEL:088−672−3454


万引きは犯罪です!


 藍住町教育委員会では、このほど板野警察署・板野防犯連合会・藍住町教育委員会・藍住町商工会・板野西部青少年補導センター組合・藍住町PTA連合会の連名で万引き防止のための啓発リーフレットを作成し、町内の各店舗に配布して協力を依頼しました。これは、藍住町内での事件多発に伴う予防措置として、店側に積極的な被害申告を促すとともに、青少年に万引きをさせないための啓発資料として作成されたものです。
 リーフレットでは、大きく「万引きは犯罪です!」と書かれたあとに、「あなたの犯行は見られています。」と防犯カメラでの監視を強調した絵柄に続いて、「これが犯行の手口!」としていくつかの手口を紹介しています。さらに、「警察からのお願い」として、
 1.お客さまには、不審な行動を発見したら店の人に知らせること
 2.店舗関係者の方には、犯人を捕まえたら直ちに110番もしくは板野警察署に連絡すること
をお願いし、「大人にとっての犯罪行為は、子どもでも許されません。その子の将来のため、的確な対応をお願いします。」と結んでいます。
 6月に入って、藍住町商工会加盟店には商工会を通じて配布されることになっていますが、コンビニ・スーパーについては、教育委員会と補導センターが手分けをして配布しました。センターでは10カ所のスーパーを回り、それぞれお店の方々に万引き防止ポスターの掲示と万引きを発見した際の的確な対応の2点について協力をお願いしました。後日、巡回の途中でスーパーの前を通ると、出入口のガラスに貼ってくれている光景を目にしました。店頭でこのリーフレットを目にすることによって、青少年が万引きという犯罪に手を染めることがないよう、そして今一度自分を取り戻すことができるよう願っています。

板野西部青少年補導員連絡協議会総会


 6月3日(金)に藍住町のみちよ亭で、平成23年度板野西部青少年補導員連絡協議会総会がありました。
協議事項は、
 (1)平成22年度事業報告並びに決算報告  (監査報告)  承認
 (2)役員選出(23年度)
     会 長  賀 治   清(藍住町)
     副会長  佐 野 光 夫(上板町)  久 米 文 雄(板野町)
     監 事  樋 口 俊 博(上板町)  東 條 和 夫(板野町)
 (3)平成23年度事業計画並びに予算案    承認
 (4)その他
  ・ 補導員委嘱状の配布
  ・ 板野西部青少年補導員連絡協議会会則と補導員連絡協議会互助会規定の確認
  ・ 平成23年度自主補導、夜間補導の年間計画について
  ・ 10/1(土)の四国地区少年補導センター連絡協議会「高知大会」にあわせて一泊研修を実施する。
  ・ 本年度に限り1年間の委嘱とするが、24〜25年度の補導員については、これまでどおり2年間の委嘱とする。等
 総会終了後懇親会があり、情報交換をし親睦を深めることができました。

防犯少年剣道大会に参加して


 6月19日(日)に板野町体育センターで、第18回板野防犯少年剣道大会が開催されました。この大会は、板野防犯連合会が主催しているもので、剣道で心身を鍛練している管内の少年たちに日頃の鍛錬の成果を発揮する場を提供し、相互の親睦を図ることによって、豊かな人づくり及び少年の健全育成に資することを目的として開催されています。
 この日は、小学生の部13名、中学生の部13名の参加があり、それぞれトーナメントを勝ち抜いた小学生上位4名と中学生上位3名の計7名が県大会への出場資格を勝ち取りました。
 本大会で小・中学生の剣士たちが見せてくれた元気なかけ声、力強い眼力、隙のない竹刀さばきや足運び、「礼に始まり、礼に終わる」姿勢や一瞬のすきを逃さない集中力のぶつかり合いは、見ている私たちを思わず緊張の世界に引き込み、ふと気がついたらすべての試合が終わっていました。
 今の時代、ルールの遵守とマナーの向上が叫ばれていますが、参加している子どもたちが剣道を通して学んだことをもとに、ふだんからよりよい生き方を目指すことで、自分自身を向上させるとともに、地域ぐるみで健全育成活動に貢献してくれることを願わずにはいられません。

上板町青少年健全育成町民会議総会


 6月22日(水)に上板町中央公民館2Fの大会議室で、上板町青少年健全育成町民会議総会があり参加してきました。
 平成22年度の事業報告・歳入歳出決算報告、平成23年度事業計画案・歳入歳出予算案が承認されたあと、板野警察署と補導センターからの情報提供を行いました。
 板野警察署の牛田生活安全課長からは、「平成22年中少年非行のまとめ」から、管内の少年犯罪の状況についての報告がありました。それによると、刑法犯少年・触法少年については、県下全体では減少したものの管内では微増していること、不良行為少年については、県下全体で微増しているのに対し管内では大幅に減少していること、再非行率が全体の46%にものぼることなどが紹介されました。また、振り込め詐欺への注意、割れ窓理論の紹介があり、生活環境を整備することが犯罪の抑止につながることから、地域を挙げての防犯意識の向上が大切である、と話されました。
 補導センターからは、管内の青少年非行の状況等についての話をしました。まず、昨年度の補導活動・相談活動・環境浄化活動等を数字で紹介したあと、本年度に入って4月から6月のかけての報告をしました。数字の変化から、補導件数が大幅に減少していること、有害図書類の回収数や相談件数について増加傾向がみられることと、その分析について話をしました。最後に、「平成23年度版子ども・若者白書(一部抜粋)」(内閣府発表)と「とくしまの青少年に関する意識調査」の結果(一部抜粋)を紹介し、何れも最新の情報がHP上で閲覧できるので、ぜひご覧ください、と締めくくりました。

隣六合同列車補導


 6月23日(木)に隣接6センター合同の列車補導がありました。この事業は毎年この時期に行われており、高徳線・鳴門線を板野西部・板野東部・鳴門市の3センターが、徳島線を名西郡・吉野川市・阿波市の各センターが担当しています。各駅や構内、列車内での迷惑防止、マナー向上と非行防止のため、高校生の下校時間帯を中心に実施しています。今回当センター組合からは所員4人が参加し、板野駅16時23分発の徳島行きの列車に乗り込みました。板野駅からは鳴門方面等に帰る高校生が、勝瑞駅では徳島方面に帰る高校生が多数乗りこんできましたが、特に問題となるような事案は見かけませんでした。

第 4 号  BREEZE   110711

 (平成23年度)  補導センターだより『微風(そよかぜ)』   TEL:088−672−3454

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第1回運営協議会で


 6月27日(月)の午後3時から、板野町町民センター2Fの第1・第2会議室で第1回運営協議会を開催しました。
 協議事項は、
  (1)運営等について
  (2)補導センターの業務報告について
  (3)月別活動計画について
  (4)情報交換・その他
でした。各項目について、大筋は資料「あい」を参照しながらの話しになりました。情報交換では、特に意見は出ませんでしたが、この会のときだけに止まらず、個人的にでも気軽にセンターまでご意見をいただければ幸いです。
 補導センターの活動内容も多岐にわたる中、日常の街頭補導や安全パトロールを充実させることはもちろん、広報・啓発活動や相談活動にもより一層力を注ぐとともに、学校訪問・関係諸機関訪問等を積極的に進め、情報交換と収集に努め、互いの連携を強化していきたいと考えています。

県青少年補導センター連絡協議会総会&研修会


 6月28日(火)の午後、徳島県教育会館で平成23年度徳島県青少年補導センター連絡協議会総会が開催されました。総会に先立ち、午前中には所長部会がありました。
 所長部会では、
 (1)平成23年度徳島県青少年補導センター連絡協議会総会について
 (2)関係機関への要望事項について
     一部要望事項を再検討して、予定通り実施する予定
 (3)ユースサポーター活動促進事業について
     県民環境部男女参画青少年課より、現在までの進捗状況の説明
 (4)今後の行事計画について
     次期所長部会 8月5日(金)13:30〜 県教育会館
       要望書に捺印予定   規約から会則への変更について協議予定
 (5)県青少年補導員研修について
     ブロック研修会  北部(阿波市にて11月に実施予定)
     委託研修会(県総会)  平成24年2月25日(土) ふれあい健康館
 (6)情報交換
 (7)その他
     各種会費・負担金等振込の件  高知大会申し込み  義援金の受付
山形大会第1分科会の司会(多田)
について協議しました。
 総会では、平成22年度事業報告、決算報告、監査報告のあと、役員承認並びに紹介があり、平成23年度基本方針・重点施策(案)、事業計画(案)、予算(案)がそれぞれ承認されました。
 総会終了後、休憩をはさんでの研修会では、「子どもたちを被害者にも加害者にもしないために」という演題で、NPO法人おかやま犯罪被害者サポートファミリーズ理事の市原千代子さんからお話しをいただきました。
 市原さんは、当時18歳の次男圭司さんの命を少年たちによる集団暴行で奪われました。「電話に出なかった」「生意気だ」などたわいない理由で夜中に呼び出され、殴る・蹴る・そして川に蹴り込まれるという何とも凄惨な状態だったようです。その後、子どもたちに「命の大切さ」を知ってほしいと、全国の学校を回って「命の授業」を実施していることについてお話しをしていただきました。まず、おもむろにバッグから取り出したのは圭司さんの写真が入った額、それを演台の後ろに立てかけてから話が始まりました。
 お話しが終わりに近づいたころ、市原さんは私たちに向かって静かに次のようなことを語りかけられました。
 「両手を合わせてみて・・・。温かいでしょう。」「右手で左の腕をつかんでみて・・・。」「手を合わせたり、握ったり、握りかえしたりできるのは、生きているということです。その手はいつか好きな人の手とつながり、新しい命へともつながっているんです。でも、その手は息子の命をも奪うような暴力をふるうこともできるんです・・・」
 全国各地での講演で、おそらく何十回何百回と同じようなことをお話しされているのだろうと想像されますが、一言一言噛みしめるように訴える姿に、私たち参加者一同は話の世界に引き込まれ、気がつけば1時間がアッという間に過ぎていました。

学校・警察・補導センター連絡協議会で


 7月4日の午後、上板町中央公民館で平成23年度学校・警察・補導センター連絡協議会総会と連絡協議会がありました。
 総会では、平成22年度事業報告・決算報告が承認されたあと、平成23年度役員として会長に横田茂則(上板中)、副会長に福島洋一郎(藍住北小)、監事に瀬尾裕之(板野中)橋本健仁(板野西小)の方々が選出されました。
 続いて平成23年度事業計画案・予算案が提出され、本年度は8月下旬に講師を迎えての研修会をもつということで、例年より連絡協議会を1回多く開催することを含めて原案どおり承認されました。
 連絡協議会の全体会では、板野警察署の牛田生活安全課長から、管内における少年非行の概況、携帯電話へのフィルタリング、車上狙いや自転車の盗難防止、割れた窓理論、万引き防止、非行少年を生まない社会づくりの推進について、非行を防止するための家庭支援教室の開催について等、幅広く紹介がありました。また、鎌田交通課長からは、管内での交通事故の実態等が紹介されたあと、現在募集中の「徳島スマートドライバーセーフティラリー2011」への参加呼びかけがありました。補導センターの中吉副所長からは、本年度4月から6月にかけての補導実績、相談件数、不審者情報、白いポスト回収状況等について報告がありました。子どもたちを外で見かけることが少なくなり、補導件数の減少にもそれが反映されていること、各学校への相談依頼を受けて相談件数も微増していること、学校や地域のボランティア等の積極的な取り組みによる成果か、不審者情報が減少していること、さらに、白いポストの認知度が増したのか、ここ3カ月の雑誌・DVD等の回収数が大幅に増加していることなどが紹介されました。また、各学校向けに「あい」と夏季休業中の児童生徒向けリーフレット、センターだより「BREEZE」、標語入りうちわ等の配布と、非行防止標語の作品募集の件、学校合同補導の実施(7/28板野、7/29上板、8/30藍住)の件等について協力を依頼しました。
 休み中の子どもたちの安心・安全を守るため、各学年に応じて歩行者・自転車利用の際のルールとマナーについて今一度ご指導をいただければと思います。巡回パトロール中に「危ないなあ」と思われる場面をたくさん見て、注意もしてきました。交通事故や水の事故、さらには携帯電話やインターネットの有害情報に起因する問題等、休み中でも子どもたちの身の回りにはたくさんの危険がひそんでいます。子どもたちが自分自身で危険を回避し、楽しい夏休みを送ることができるよう、私たちも様々な方法で側面からお手伝いをさせていただきます。
《児童生徒用リーフレットから》
 夏休み  子どもが変わる日に  40日の夏休みに新たな自分づくりをしませんか
      親が模範を示す日   40日の夏休みに新たな我が子づくり

第 5 号   BREEZE   110818

(平成23年度)   補導センターだより「微風(そよかぜ)」   TEL:088−672−3454
【URL http://wwwi.netwave.or.jp/~itano-a/】


「中学生サミット」を参観して


 7月5日(火)の午後、徳島北警察署で「板野郡生徒会リーダー研修会並びに中学生サミット」が開かれました。
 私たちは、後半部分の「中学生サミット」を見せていただくことができました。県警察本部の大前和美さんからは、平成22年度中の少年非行及び平成23年1月から5月までの少年非行の実態が数字で紹介され、行為別で万引きの占める割合が高いことがわかりました。また、県警察本部では、子どもが使用する携帯電話のフィルタリング100%普及を目指しているそうです。そこで、県下全体の小・中・高別の自分専用の携帯電話所持率とフィルタリング利用率を全国平均と比較することで、中学生の携帯電話所持率が高いこと、高校生のフィルタリング利用率が低いことが特徴的だということがわかってきました。このことを受けて、郡内6中学校生40人による「万引きについて・携帯電話の使い方について」の討論会が始まりました。
 「万引きについて」では、「万引きをする友だちの相談相手になり、万引きをやめさせるようにしたい」「万引きは重大な犯罪で、絶対にしてはいけない、多くの人たちに迷惑をかけることを理解すべきだ」などの意見があったあと、その影響について、万引を防止するための活動、自分たちに今できることなどについて、参加者全員から様々な意見が出されました。学校での授業や家庭内での話し合いとともに、集会での呼びかけや万引き防止ポスターの制作などが提案されましたが、今後各学校で万引き防止のための標語とポスターを募集し、近所の店などに掲示してもらい、万引きは重大な犯罪であるという意識づけをしていきたいとのことでした。
 また、「携帯電話の使い方」では、最初に参加者の携帯電話所持者を調べたところ30人。所持者に対し、家庭でルール作りができているかを聞いたところ、時間を決めているやフィルタリングをしているなどの意見が出ました。また、所持していない生徒たちにその理由を聞くと、必要を感じていないや高校になってからなどの意見があり、それほどの不便さを感じていないとの発言もありました。所持者のうちフィルタリングをしていない生徒が何人かいましたが、理由の如何に関わらず「青少年インターネット環境整備法」で18歳未満の加入が保護者に対して義務づけされていることの意味を考え、安全を最優先するためにもフィルタリングと家庭でのルール作りを進めてほしいとまとめられました。

本年度4〜7月の活動状況について


 本年度4月から7月までの月別補導数、相談数、不審者情報、白いポスト回収状況は、以下のようになっています。
(1)補導数   ※( )は女子
4月  3(1)件   喫煙3
5月  2(0)件   喫煙1、怠学1
6月  5(1)件   喫煙4、不良交友1
7月  3(0)件   喫煙3
(2)相談数   ※( )は女子
4月  1(1)件   いじめ
5月  1(0)件   家庭問題
6月  6(2)件   身上2、不良交友1、暴走1、生活1ほか
7月  1(0)件   その他1
(3)不審者情報 ※( )は関与人数
4月  1(4)件   声かけ1
5月  2(3)件   声かけ1、露出1
6月  0(0)件   
7月  1(2)件   つきまとい
(4)白いポスト回収状況
4月  雑誌類 147  DVD等  74     計 221
5月  雑誌類 148  DVD等  84     計 232
6月  雑誌類 283  DVD等  55     計 338
7月  雑誌類 165  DVD等  30     計 195
 補導数及び不審者情報については対前年比少なめ、相談数及び白いポスト回収状況については対前年比多めの数字が出ています。

第2回所長部会がありました


 8月5日(金)に県教育会館で第2回所長部会がありました。新しく牟岐町の峯野高明所長が紹介されたあと、来賓挨拶では、県民環境部男女参画青少年課の榮 裕之課長補佐からは、8月2日に開催された「防ごう!少年非行県民総ぐるみ運動」推進大会への参加御礼と9月22日に開催予定の少年の主張徳島県大会の案内、さらに本年度実施予定のユースサポーター事業の紹介がありました。県警察本部生活安全部の原 弘芳少年課長からは、1月〜6月の少年非行の概況及び四国4県の少年非行の状況と県警が取り組んでいる非行少年の再非行防止・立ち直り支援活動や若者の居場所づくりについての話がありました。また、県教育委員会学校政策課の秋山浩一いじめ問題等対策企画幹からは、8/5付けの朝刊に載った平成22年度中における暴力行為・いじめ・不登校・中退等の実態を数字で紹介し、特に小・中学校の不登校では全国的には減少傾向にある中で、県内では増加していること、そして、このことは小学校高学年からその兆候がみえることから、9月にはこのことに対する対策検討委員会を立ち上げる予定にしていると話されました。
 協議事項は、
(1)要望書について  8月30日(金)に実施  県教委・県民環境部・県警本部
(2)規約・会則改正について  次年度に向けて
(3)四国大会原稿検討     堀北茂生所長(阿波市) 第2分科会で発表予定
(4)ユースサポーター活動推進事業について
  「インターネットを介して、子ども・若者がいじめや犯罪被害にあう事件が後を絶たないことから、子ども・若者を取り巻く社 会環境の整備を図るため、各地域における子ども・若者の支援者として「ユースサポーター」を要請し、関係機関と連携しながら、その活動を促進することにより、インターネットによる有害環境の浄化及び問題を抱えた子ども・若者への支援の充実を図る。」ことを目的として、県青少年補導センター連絡協議会が事業委託を受けて実施することになっています。
 事業内容としては、
    ○ユースサポーターの養成  研修会の実施とユースサポーターの認定
    ○ユースサポーターの活動
      ネットパトロール活動、フィルタリングの利用促進活動、相談・支援活動
を想定し、インターネットを利用したいじめ、犯罪被害の未然防止や地域における子ども・若者支援の充実・強化が期待されています。
   県下14センターから各1名以上のユースサポーターを選定し、その第1回全体研修会が8月23日(火)にあり、その後、3ブロックで計2回のブロック研修会を開催することになっています。
(5)情報交換
(6)その他
   義援金について  東北地方太平洋沖地震義援金として22,600円を送金
   次期所長部会(吉野川市) 12月2日(金) グランドパレス徳島にて

第 6 号   BREEZE   111007

(平成23年度)   補導センターだより「微風(そよかぜ)」   TEL:088−672−3454

【URL http://wwwi.netwave.or.jp/~itano-a/】


ユースサポーター活動が始動


 県青少年補導センター連絡協議会が事業委託を受けて実施しているユースサポーター活動推進事業がスタートしました。
 当センター組合では、8月23日(火)の全体研修会、9月1日(木)の第1回ブロック研修会を経て、板野町の川島和幸さんがユースサポーターとして認定されました。センターの職員とタイアップして、ネットパトロール活動やフィルタリング利用促進活動、相談・支援活動を進めています。
 9月20日にはセンターの職員も同行し、管内の携帯電話販売店10店舗を訪問し、徳島県男女参画青少年課・徳島県青少年補導センター連絡協議会・徳島県警察本部少年課連名の保護者向けリーフレットを手渡してフィルタリングのお願いをしました。また、9月22日には管内の中学校を訪問し、保護者向けのリーフレット生徒数分を手渡し、携帯電話購入時には必ずフィルタリングを設定してもらうようお願いしました。
 さらに、ネットパトロールを実施する中で、掲示板に書かれた内容で個人が特定される情報や誹謗中傷のある書き込みを見つけ、徳島県男女参画青少年課に報告し、削除等の依頼を行いました。
 これからも継続的にこれらの活動を実施し、インターネットによる有害環境の浄化や様々な問題を抱える子どもたちへの支援を充実させていきたいと考えています。

四国少年補導センター連絡協議会「高知大会」


 10月1日(土)に高知市の文化プラザかるぽーとで四国少年補導センター連絡協議会「高知大会」が開催され、四国4県から約400名が集いました。開会式に続いての全体講演では、「龍馬伝の残したもの」という演題で、高知県立坂本龍馬記念館の森健志郎館長から90分間の講演がありました。個人を顕彰する記念館として、長年にわたり入館者数を一定以上に維持できていることに加え、NHKの「龍馬伝」放映の効果もあって、入館者数が大幅に伸びていることなどが紹介されました。また、台湾の李登輝総統夫妻が訪れた際には、総統が龍馬ファンとはいえ、ここまで詳しいかと驚かされたことなどを含め、様々なエピソードを交えて興味深いお話しをいただきました。
 午後からは「補導活動について」「相談活動について」「環境浄化活動について」「地域連携活動について」の分科会が開かれ、第3分科会では、環境浄化活動について高松市少年育成センターと小松島市青少年健全育成センターから提案発表がありました。高松市少年育成センターからの発表では、白いポストによる有害図書等の回収・廃棄状況について、人口の郊外化に伴い郊外部に白ポストの増設が必要なことと有害環境入手の手軽さに伴う積極的な啓発と対応の必要性が説かれました。また、インターネット等の利用環境について、コミュニティサイトに参加する児童生徒が増加していることとこれらに関する保護者の知識欠如が指摘されました。さらに、子どもに持たせる場合は家庭でのルール作りを徹底し、ネットに潜在する危険性などを啓発することや家族を含めてネット利用に関する知識習得に努めることなどが課題として出されました。小松島市青少年健全育成センターからは、環境浄化活動・健全育成活動として有害図書の回収状況、有害図書類の立ち入り調査、子ども自然体験事業、親子ふれあい行事、放置自転車の撤去活動、タバコ自動販売機の問題、少年を非行犯罪被害から守る中学生サミット、非行を防止するための家庭支援教室について、広報啓発活動として自転車盗難被害防止啓発活動の実施と各種チラシ・冊子カード等を発行していること等が紹介されました。発表後の協議では、インターネット・携帯電話利用の際の有害サイトへのブロックに関する意見が多数出され、徹底した法整備と各家庭、学校、組織・団体等で継続的に啓発を進めていくことが重要であると感じさせられました。
 最後に全体会で各分科会からの報告があり、閉会式で幕を閉じました。来年度は愛媛県で開催されることになっています。

8〜9月にかけての補導等の状況


 8月から9月にかけての補導数、相談数、不審者情報、白いポスト回収状況は、以下のとおりです。
【8 月】
補導数           8 (喫煙 8)
相談数           0
不審者情報        0
白いポスト回収状況  86 (雑誌類)  3(ビデオ・DVD等)

【9 月】
補導数           2 (喫煙 2)
相談数           2 (不登校1 怠学・怠業1)
不審者情報        3 (露出1 盗撮1 つきまとい1)
白いポスト回収状況  54 (雑誌類) 14(ビデオ・DVD等)