土居歯科医院
愛媛県西宇和郡三崎町三崎1012-2
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口の中の健康を保つためには、まず、「歯を大切にしないといけない」という意識を持つことが大切です。
動物にとっては、歯は生きていく上で絶対に欠かせないものです。
歯を失うことは死ぬことを意味しています。本来は、心臓と同じくらい重要な臓器であるわけです。歯は、咀嚼するためにあるものですが、しっかり噛むということは、単に栄養摂取・消化のためだけでなく、からだ全体にいろいろと影響を及ぼしています。
たとえば、食品栄養学的には完璧な 液状の食品があったとします。これを毎日飲んだとして健康が保てるでしょうか? 栄養学的には完璧でも、さまざまな問題が生じることは想像できると思います。
よく噛むことは、身体的にも精神的にも非常に大きな影響を及ぼします。
ラットに、軟らかいえさと 硬いえさをあたえて飼育した場合、硬いえさを与えたラットのほうが、頭・顔面の骨は立派に成長・発育しますし、また学習能力も 硬いえさを与えたほうが優れることが実験で示されています。
咀嚼することによって脳へ入っていく血液が増えることもわかってきています。
咬み合わせの悪さが、肩こりや頭痛の原因になることは良く知られていますし、咬み合わせの悪さが、姿勢の悪さにつながることもあります。
「歯を食いしばる」という言葉がありますが、重い荷物を持つなど 力を入れたり、また 精神的にがんばったり、耐えないといけないときも 歯は活躍します。
戦後、社会は豊かになり、人間の寿命はどんどんと延びてきましたが、反面歯や歯肉にとっては病気になりやすい食生活に変化してきています。歯の寿命は、それほどは延びず、人間の寿命と歯の寿命の差は大きくなっています。
8020運動というのを ご存知でしょうか。これは80歳で20本の歯を残そうというものです。高齢になったときに、残っている歯の数の多い人のほうが、生活自立度や運動能力が高く、積極的に社会に参加し 仕事をもっている割合が高いようです。
口の中の健康は、痴呆の防止とも関係があるようです。
健康な口もとは、見た目にも大きく影響します。白く輝く きれいな歯並びをもつ口もとは、対人関係においても 良い印象をあたえ、コミュニケーションを円滑にする1つの要素でもあります。
歯のない方に総入れ歯を入れると、少なくとも5才くらいは若返って見えます。逆に、虫歯だらけで 口臭のある 口は、相手にいやな感じを与えかねません。口もとを気にせず 白い歯を見せ て笑えるということも 大切なことです。噛むことは、精神的にも影響を及ぼします。よく、野球などのスポーツ選手 がガムを噛んでいるのを見ることがあると思います。これは、精神を集中したり、逆に筋肉をリラックスしたりすることを期待しているものです。
また、よく噛んで、食べ物を味わい おいしいと感じることは、精神的にも良い影響があります。
口腔の健康管理とは、う蝕(むし歯)を作らないことが目的ではありません。歯の治療も、う蝕を治すのが目的ではありません。しっかりとよく噛める口腔をつくり、それが 全身の健康へとつながるようにすることが目的です。う蝕を治さないと穴があいてよく咬めなくなったり、さらに それを放っておくと 痛みがでてきたり、また、となりの歯や 咬み合わせの相手の歯が、変に移動して咬み合わせがくるってしまって、本来の咬み合わせがおかしくなったり、よく噛めなくなってしまいます。こんなことにならないように治療を行うわけです。
「はえかわる子供の歯(乳歯)のむし歯だから放っておいてもいいや。」とそのままにしておくと、永久歯の歯並びに影響が出てしまい、よく噛めない歯並びになってしまうことがあります。よく噛めない歯並びは、あごや顔面の成長・発育に悪影響がでたり、ほかにも 全身に悪い影響が出たりすることがあります。<>子供の時の 歯の健康管理が、80歳になったときの全身の健康に影響がでる可能性があるわけです。
歯の健康管理で一番大切なことは、口の中に関心を持つことです。歯の大切さを良く理解し、毎日、長期にわたり(つまりは一生)努力を続けることです。もちろん遺伝の影響もあって、本人の努力だけではどうしようもない部分もありますが、基本的には毎日の生活習慣が大切です。
毎日の生活習慣というものは、大人になってから変えようとしても なかなかむつかしく、子供のうちにしっかりとした習慣を作っておくことが非常に大切です。今の努力は将来必ず結果としてあらわれます。『健康』ということは単に『病気でない』という状態をさすだけでなく、生き生きと意欲を持っていきていくことであり、歯が健康であることはその大きな鍵となっています。
口は全身の健康への入りです。
歯を大切にする意識を持ち、健康な一生が 送れるようにしましょう。


