先に死ぬな!

弟よ!先に死なないでくれ。お前の死亡通知で療養所を訪ねるのは、兄貴の俺はいやだ!どうもそうらしい。その兄貴がいるという故郷の家近くまで彼を伴った。いや尻込みする彼を車の後ろの座席に載せたまま実家の庭先まで乗り入れた。運良くか、運悪くか郵便受けに新聞がそのままで、留守の様であった。家の周りは植木も手入れが行き届いていて、住んでいる人の性格というか人柄も偲ばれる。手入れが行き届いていない?と思われているハンセン病の後遺症が残る弟は、80を前にした兄達から疎まれている。その弟を私は好きである。世間体だけ、見てくれだけを、さも上等に見せる世間の奴らを私は軽蔑する!


帰ってくるな!

先月はシャイな若者を伴って、ハンセン病回復者を訪ねましたが、今日は一人でいつもの様にあっちで一声、こっちで一声!もう少し居たらと引き留められ、予定していた数の半分しか訪問できませんでした。前に一度だけ!学校に入るまで育った家(今は親戚かも?がいる)に連れて行った山本さんが、「もう見納めかも分からん!もう一度連れて行って!」と夏ごろから、青年時代を過ごした実家の近くまで連れて行って欲しいと頼まれています。3年前とは違い介添えを必要とするくらい体力の衰えが目立つ73歳の山本さんですが、実家の兄からは帰ってくるなよと療養所まで出向かれて申し渡されています。家には寄らずにいいから、近くまで行きたい!と私に言いますが、私は彼の手をとり家までいきます。来週の日曜日、そう13日!彼が家を後にしてから43年目です。

kaihukusya
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ブログから転載